肉の加工食品〜人間用のハム・ベーコン・ソーセージはNG

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ハムやベーコン、ソーセージなどの肉の加工品は、犬たちの心をギュッと掴んで離さない魅力的な食べ物です。

これらの魅惑の食品は、犬たちに与えても大丈夫なのでしょうか?

ハム・ベーコン・ソーセージを与えてはダメ

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image by Andy Wang / unsplash

犬たちには残念ですが、これらの加工肉を与えるのはNGです。

WHOによれば、加工肉とは「塩分を増強したり保存性を向上させるために、塩漬け、硬化、発酵、喫煙、または他のプロセスによって変質した肉」のこと。加工肉の例には、ホットドック(フランクフルト)、ハム、ソーセージ、コーンビーフ、ビルトンまたはビーフジャーキー、ならびに缶詰の肉および肉ベースの調剤およびソースが含まれます。

これらの加工肉は一般的に塩分や食品添加物を多く含んでおり、脂肪が豊富です。塩の過剰な摂取は嘔吐や下痢、過度の喉の渇き、飲み過ぎによる排尿、異常な体液の蓄積に繋がります。脂肪のとり過ぎは膵炎や他の消化器系障害の原因になり得ます。

この他、加工肉には発癌性化合物が含まれる可能性も指摘されています。2015年に国際がん研究機関は肉に関する調査[2]を行い、加工肉の過剰な消費が結腸直腸癌のリスクを上昇させるとするレビューを発表しました。癌は単一の食品に起因しない複雑な病気であり、加工肉をがどう作用するかはわかっていませんが、処理または調理中に発がん性物質が生成される可能性はあるようです。

ハム〜塩分の宝庫

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image by Valuykin Sergey / Shutterstock

ハムは、驚くほど多くの塩分を含む加工食品です。味付けに使われる塩分の他、防腐剤でさえ、ナトリウムベースの硝酸塩および亜硝酸塩が使用されていることがあります。塩は犬に毒性を示すことがあります。嘔吐、下痢、過度の渇きや排尿、嗜眠、異常な体液の蓄積につながります。ナトリウムの過剰摂取は、腎臓の病気や発作、昏睡、より深刻な場合は死に至ることもあります。

塩分は犬の身体に直接作用する他、身体から水分を奪うことで喉の渇きをのたらします。犬が大量に水を飲むことは、鼓腸(腸管内などにガスがたまり膨張した状態)の原因となり、これが他の臓器に圧迫することで生命を脅かす危険があります。

また、脂肪含有量が高いため消化が難しく、胃の痛みなどの原因となります。

ベーコン〜塩分・保存料をたっぷり含む

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image by Robert Neumann / Shutterstock

ベーコンとは、豚肉を塩漬けにして燻製にしたものです。脂肪分も塩分も保存料もたっぷりのこの加工肉は、犬に与えてはなりません。

脂肪含有量が非常に多く、膵炎を引き起こす原因になります。膵炎の症状には、嘔吐や下痢があり、他の消化器疾患と変わりがないため、血液検査などによる診断が必要です。また、高カロリーにより肥満、甲状腺機能低下、心血管疾患など様々な病気の原因になりえます。

塩分が多いことによる問題は、ハムの項で記載したとおりです。多過ぎる塩分は、犬の内臓に大きな負担をかけます。

ソーセージ

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image by alexkatkov / unsplash

ソーセージとは、「肉類を細かく砕いて調味し,羊,豚,牛などの腸,あるいはその代用となるケーシング (包装材料) に詰めて,乾燥,薫煙を行い,そのまま食べられるように加工した肉製品」(コトバンク)。

ソーセージをつまみ食いしたからといって、犬が深刻な害を受け訳ではありません。しかし、高い塩分も香辛料も、犬にとっては不要なだけでなく、長期的には大きく犬の健康を損ないます。

短期的には嘔吐や下痢、脱水症状、急激に水分を摂取することによる鼓腸が懸念されます。長期的には膵炎、肥満、心血管疾患などの心配があります。


愛犬に人間用の加工肉をシェアするのは、絶対にやめましょう。代わりに、犬にとって安全でとても美味しい犬用ベーコンや加工オヤツをあげましょう。犬には犬に適した食べ物が、長期的には犬の幸せにつながるのです。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Can Dogs Eat Ham? – American Kennel Club
[2] WHO | Q&A on the carcinogenicity of the consumption of red meat and processed meat

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