2匹犬が、コブラの襲撃から1歳の小さな人間の命を守りました。
残念ながら1匹はコブラの毒により命を落とし、もう1匹は視力を失ってしまいました。
赤ちゃんのパパであるハイメ・セリム氏は、「感謝してもしきれません。マイリーが亡くなって本当に悲しい」とコメントしています。
2匹の勇敢な犬 マイリーとモキシーのフィリピンKidapawan市の自宅に恐ろしいコブラが侵入したのは、7月19日のことでした。
そのときパパとママは仕事で外出しており、自宅で眠る1歳の娘スカイを守っていたのは、ベビーシッターと2匹のダックスフントでした。
コブラといえば、行動的で性質が荒いことで知られる大型の毒ヘビ。呼吸中枢を麻痺させる作用がある神経毒をもち、中には毒液を吐きかける種もいるそうです。毒性は非常に強く、「象をも殺す」と言われるほど。毒が体に入り手当が遅れると、人間も簡単に命を落としてしまいます。
そんなコブラが家の庭に侵入。そして家の正面玄関に近づいていきます。
犬たちは侵入蛇を許しません。自分たちのテリトリーを守るため、大きなコブラに飛びかかり尻尾を噛んで引っ張って引っ張って、引きずり出そうとします。
それでもコブラは諦めません。何度もなんども正面玄関の方に向かいます。一方の犬も諦めず、2匹で協力しながら飛びかかります。
攻撃開始から約2分後、蛇は動きを止めます。怪我のため死んだようです。
命を落としたのはコブラだけではありませんでした。マイリーもまたコブラに数回噛まれたことで、死んでしまったのです。
仕事から戻ったハイメ・セリム氏は、シッターから事情を聞き、そして防犯カメラの映像を確認しました。「映像を見て、すごくショックを受けました。でも同時に、犬を誇りに思いました」
もう1匹のヒーロー モキシーは、一命は取り留めましたが、残念なことに顔に飛び散った毒液のために視力を失っていました。
★ 映像にはショッキングな内容が含まれています。
セリム氏はこう付け加えました。「私たちの可愛い娘スカイを守ってくれた犬たちに、感謝してもしきれません」
マイリーが天国で仲間と一緒に走り回っていることを、そしてモキシーが早く回復してくれることを祈ります。
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