最近、ウチの犬が前脚をナメナメし過ぎるのに心を痛めている蛙原ですこんにちは。
とにかくよく舐めます。そしてそれは左前脚ばかりというのもヘンテコな感じがして心配です。最近ではガジガジと噛む行動まで加わって、ぺろぺろガジガジと大変賑やかになってきています。えらく美味しそうに舐めているので、気になってニオイを嗅いでみたら確かに美味しそうないいニオイがしました(ポップコーンっぽいアレ)。まぁそれはいいとして、やっぱ舐めすぎは常同行動の疑いありですし、本当に心配。
以前にも『なせ、犬は舐めるんだろう?〜いつも不思議に思うナメナメの理由を8つにまとめたよ!』を掲載しましたが、本日は自らの情報需要の高まりにあわせて「脚を舐めるのはなぜ?」というポイントに焦点を絞ってまとめてみます。
なぜか今日はよく舐めるな、というときは
急に舐め始めたときは、以下の要因が考えられます。
- つま先や肉球に傷がある、魚の目ができた、火傷した
- 爪が割れた、爪にヒビが入った
- 爪や肉球の間に異物(あるいは虫)が入りこんだ
- 皮膚アレルギーのためかゆい
- 自己免疫疾患、アレルギー疾患、カンジダ症
まずは脚を清潔にしてあげましょう。爪や肉球の間に異物が挟まっていないをよく確認します。毛が伸びて指の間から顔を出しているときは、異物がつきやすいものですし、もしかしたらその毛自体が気に食わないのかもしれません。
慢性的に舐め続けている場合
・アレルギー
もし、舐め続ける日が何日も続くのであれば、疑うべきはアレルギー性皮膚疾患にかかっていること。食物アレルギーかもしれませんし、床材やクリーナー(掃除用洗剤)に反応しているのかもしれません。
毛包虫症や疥癬、あるいはカンジダ症を発症しているのかもしれません。毛包虫症とは、「ニキビダニ(Demodex spp.)が毛包あるいは皮脂腺に寄生することを原因とする疾病。イヌ、ウシ、ブタで多くみられ[1]」るそうで、脱毛などが認められるそうです。疥癬は、すでに疥癬を保有している他の動物や、それらに使用したブラシやバリカンを共用することによっても感染するそうです[2]。人間にもうつることがあるそうで、激しいかゆみを引き起こすのだとか。カンジダ症は激しいかゆみを引き起こすため、発症すると犬が絶えず皮膚を噛んだり、舐めたり、掻いたりします[3]。
・落ち着くから舐める
舐めると落ち着く、というワンコもいます。多くの犬が、自分を落ち着かせるために身体を舐める行動をとりますが、これが延々と続き、脱毛、皮膚の赤み、流血などがみられるようであれば問題です。不安、ストレス、退屈から強迫性障害を発症しているかもしれません。常同行動や強迫性障害は治療が難しいものですが、米国の医師Andrew Luescher氏によれば、強迫性障害を発症している犬は2%ほど[4]。多くはそれほど深刻ではない可能性がありますので、早めに動物行動の専門家や医師のアドバイスを受けるようにしましょう。生活習慣の見直しや、新しいアクティビティーへの参加で、元気な愛犬に戻ってくれると思います。
舐めすぎで心配!それならこうしてみて
- 脚をとにかく清潔にする:舐め舐めしている前脚は、バクテリアの快適な住まいになっているかもしれません。丁寧に洗ってあげましょう
- 犬の様子を観察し、記録する:どんなタイミングで、どの程度舐めるのか。舐める前に犬が何をしたか、舐め始めたときに家族が何をしているかなど気になることは記録しておきましょう
- 獣医師さんに相談:何はなくともご相談
- 新しい遊びやトレーニングの導入:お散歩、遊び、トレーニングの時間を長くする。いつもと違う道を通ってみる、など愛犬に刺激を与えましょう
- 新しいオモチャを購入:病気でもない、運動も十分だ、ということであれば、噛むオモチャを与えてみるというのも一考に値する方法です
ここまで書いたところで、「や、やはり運動が足りないのか」と思い、犬とお散歩に行ってまいりました。また、そういえば最近、噛み応えのあるオモチャで遊んでいなかったな、脚の間の毛も伸びているよな、と様々な要因に思い至っているところです。
急性というより慢性的に噛みグセがついてしまった我が家のワン様。やはり根本的な原因を探るべく、動物病院へレッツゴーしたいと思います。反省…。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] 毛包虫症 – Wikipedia
[2] 犬の疥癬~症状・原因から治療・予防法まで犬の皮膚病を知る
[3] 犬のカンジダ症(カビ・酵母感染症) | 症状、原因と自然療法
[4] Why Do Dogs Chew on Their Feet? | Canidae Blog
Featured image from kamilpetran / Shutterstock
なせ、犬は舐めるんだろう?〜いつも不思議に思うナメナメの理由を8つにまとめたよ! | the WOOF
by 編集部 油断すると、愛犬にペロリンっとされてしまうこと、ありますよね。 犬たちって、どうしてこんなにも何かを「舐める」のでしょうか。どうやら、様々な理由があるようです。