「うちの可愛いおチワワの顔、ライオンになってもきっと可愛いはず!」と思う人はぜひ、PetSwapを試してみてください。
PetSwapは、米半導体メーカーのNvidiaの研究者が作成したアルゴリズム。これを使うとペットが別の種としてどのように見えるのかが確認できます。Yeah!
ちょいポチャの猫さんが使ってみた場合がこちらです↓なんだかみんな、下ぶくれのお顔になっちゃいましたね^^
まずは仕組みからご説明しましょう。
人工知能/AIが学習する方法には「教師あり学習」と「教師なし学習」があります。「教師あり学習」は、ラベル付きデータを学習させる方法です。たとえば「犬」というラベルの付いた犬の画像を膨大に読み込ませて訓練するという方法です。
「教師なし学習」は、入力画像はあるけれどその正解データは与えられないまま学習するという方法です。機械は犬の画像を与えられますが、それには「犬」というラベルは付いていません。それを分析し類推して学習していくため、こちらも膨大なデータを学ばなければなりません。
さて、私たち人間は、少数のサンプルからモノの本質を把握し、さまざまな状態でのその姿を想像できる能力をもっています。たとえば自分の犬が寝ている姿を見れば、他の品種の犬についても同様に寝姿を想像することができます。一般化して他のものに適用することにより、何がどのように見えるかを想像することができるのです。
PetSwapは、人間と機械の想像力のギャップをうめる教師なし画像変換(FUNIT:Few-Shot Unsupervised Image-to-Image Translation)フレームワークを使って作られたデモです。ここでアルゴリズムは、トレーニングデータから本質をとらえ、これを一般化して何がどう見えるかを想定します。この方法を使えば、学習すべきデータセットを小さくすることが可能になるそうです。
さて、そんなこんながわかったところで、実際にPetSwapを使用して愛犬をライオンに変えてみましょう。まずはFUNIT Project Pageにアクセスしてください。
- オンラインからファイルにアクセスする作業が含まれるため、場合によってはご使用のPC、ファイルあるいはその他の何かに何らかの不具合が発生する可能性があります。
- デモを使用すると、ツールの契約条件に従って、NVIDIAに写真の権利が与えられることに注意してください。愛犬の写真をAI学習に使用して欲しくない場合は、試すのはやめておいたほうが良いでしょう。
いろんなリスクは了解だ!うちのコをマングースに変えてみたい!というかたは以下の手順でレッツプレイ。
- Demoをクリック
- 「ファイルを選択」ボタンで愛犬の写真を選び「Upload」。このとき、選択する写真は横長あるいはスクエアが良いでしょう。縦長だと水平に反転してしまうことがあります。
- 写真の上でクリックしてドラッグすると写真を四角で囲うことができます。愛犬の顔を囲むように範囲を指定しましょう
- 「Translate」ボタンをクリック。スクロールで下に行くと、他の犬種や動物種になった愛犬の顔が確認できます。
いかがでしたか?正面向きの写真ではない場合や、ペロリしている瞬間をとらえた写真などでは、「うわわ〜」と驚いてしまうような恐ろしい写真に変換されることがあります。
しかしながら愛犬はどんな姿になっても可愛らしいもの。愛犬らしい表情が残るトラやクマは、その辺のトラさんクマさんよりキュートな感じがしませんか?
注意)お使いのブラウザによっては以下のエラーが出ることがあります
アップロードをクリックすると、ChromeのURLバーの右端に「保護されていないコンテンツがブロックされました」というエラーが表示されることがあります。エラーアイコンをクリックしてから「安全でないスクリプトのロード」をクリックして、デモを実行してください。
Firefoxの場合、URLバーの左端にあるロックのアイコンをクリックし、「接続」、「今すぐ保護を無効にする」の順にクリックします。「アップロード」 ステップを再試行します。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] FUNIT Project Page – NVIDIA
Featured image creditFUNIT PetSwap Demo – YouTube