犬への愛に溺れるあなたにオススメの育犬奮闘記『ねぇ凛さん.』
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絵の暖かさに目を奪われ、ワンコの愛らしさに頬が緩み、描かれる出来事に「あるある」と頷く。そんな絵日記をインスタグラム上で発見してしまいました。
青木麻美さん（@aoki_asami4983）のアカウントで展開される『ねぇ凛さん.』は、バーニーズ・マウンテン・ドッグの凛さんとご家族の日常を絵と文章で綴ったもの。
絵の美しさ、可愛らしさも素晴らしいのですが、愛犬家目線では「ねぇ凛さん」から始まる言葉たちも魅力的。暮らしの中の小さな驚きや発見が、丁寧に綴られています。
犬の飼い主なら誰でも「あるある」と大きく頷くような一コマあり。
「大きなワンコって、こんな感じなんだ！」と驚いてしまう一コマも。
バーニーズは成長すると40kgほどになる大型犬。トレーニングやお世話は難しそうだなぁ、青木さんはきっと”プロ飼い主”レベルのすごい人なのだろう。そう思っていましたが、実はワンコを迎えたのは初めてだというバリバリの初心者さん。2年ほど前に、劣悪ブリーダーから救助されて保護されていた凛さんと出会い、家族として迎えることになったそうです。
凛さんが産まれたのは、無計画な繁殖と飼育で崩壊したブリーダーでした。非常に不潔な環境で、辛い思いをした犬もたくさんいたようです。産まれてすぐに救助された凛さんは、良いボランティアさんと出会う幸運にも恵まれました。
耳にダニ、お腹に菌と「その頃の名残」を残していた凛さんですが、ボランティアさんと青木さんのケアにより元気な子犬への変身を遂げ、スクスク成長しています。
ただ、身体が丈夫とは言えない凛さんは、獣医師さんのお世話になることも少なくありません。多くのワンコが苦しんでいる股関節形成不全とも闘っています。大変なことはとっても沢山。でも、青木さんは、「生きててくれればへっちゃら〜〜」と「余裕あるふり」で、元気に過ごしています。凛ちゃんも、元気に神経質で、元気にビクビクし、元気に青木さんにべったリンして暮らしています。
青木麻美さんは絵描きとして活躍するアーティスト。「凛が保護犬であったことから、犬の殺処分や保護に目がいくようになりました」という青木さんは、自分にできることを考えて、絵を描くことで伝えていこうと思ったそうです。「犬を飼っていて困ることは、けっして捨てる理由になるものではなく、むしろ愛すべき可愛い個性だと思います。微力でも絵日記で何かが伝われば、と思い始めたのが『ねぇ凛さん』でした」
『ねぇ凛さん』は、とっても楽しい育犬奮闘記。犬が好きな方、犬との暮らしに憧れる方、犬への愛に溺れまくっている方は、必見です。
★あおきあさみ さんの出版物（いずれも福音館書店）
・『ペンキやさん』作・イラスト
・『オオサンショウウオみつけたよ』イラスト
Featured image credit 青木麻美（＠aoki_asami4983） / Instagram
