今月はじめ、雪がしっかりと残るデトロイトの道端で、捨てられた椅子に座った犬が発見されました。脚を骨折し、衰弱していた2歳の犬オリー・ルー(Ollie-Loo 記事トップの写真の犬)は、引っ越した家族が戻ってくるのを待っていました。
しかし家族は、戻ってはきませんでした。彼を保護した団体(Detroit Animal Welfare Group)によれば、「子犬のために戻ってきたけれど、オリーのことは置いて行った」とのこと。家族は引っ越しの際に子犬を引き取って行ったのです。
12月25日、オリー・ルーは大腿骨骨折の手術を受けました。手術は成功し、現在は彼の里親になる予定のご家族とゆったりと過ごしています(YOUCaring)。
残念なことに、引っ越しの際にゴミのように捨てられる犬の話は、珍しくはありません。
ブー(Boo、ピットブル)もやはり、引越しの際に家族から捨てられてしまった犬でした。家族はブーを、いらなくなった家具と共に道端に捨てていきました。
家族の戻りを待ち、うつ状態になった犬は、隣人から食べ物を水の差し入れは受け入れましたが、その場所から動くことを拒否しました。忠実で頑固な犬は、家族を待ち続けることを心に決めていたようです。保護団体の職員は11時間、彼の傍に座り、オヤツをあげたり一緒に過ごしたりしました。そして翌朝、職員を信頼するようになったブーは、ようやく保護するための首輪の装着を受け入れました。
ブーは、もともと保護犬でした。彼を捨てた家族は、一度はブーのことを大事にすると誓って里親になった人たちです。「一生大切にする」という誓いを守ったのは、残念ながらブーだけでした。
ブーは現在、新しい家族のもとで暮らしています。次こそは愛を裏切られることなく、人に振り回されることなく、穏やかに暮らしてほしいなぁと心から願います。
Featured image credit Ollie Loo left to freeze and die with a broken leg | Medical Expenses – YouCaring
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