路上に放置されるワンちゃんの「落し物」が問題になっていることは、『世界のビックリな犬の“落しもの”事情〜ワンコさんの「ぷー」は必ずお持ち帰りください』でお伝えしたとおり。
この「落し物」対策に頭を抱える英国ですが、ロンドンの特別行政区バーキング・アンド・ダゲナム(Barking & Dagenham)の議会では、犬の糞からDNAを採取し、飼い主をつきとめて処罰しようという動きがあるそうです。
同行政区では犬の糞回収に、毎年230万ポンド(約4億円)が使われているとのこと。この取り組みに当たって地元当局は、獣医などを通じて、愛犬のDNA登録を行うよう呼びかけています。また、公共住宅に入居する際の条件に組み込まれる可能性もあるそうです。
今後、行政区内の犬18,000匹のDNAが全て揃ったら、路上の「落し物」からサンプルを採取。これらは検査室へ回され、DNA照合が行われるという運びです。飼い主には、最大80ポンド(約15,000円)の罰金が科せられることになりそうです。
犬の糞からのDNA照合技術はPooPrintsと呼ばれ、米テネシー州のBioPet Vet Labが始めたもの。米国では既に成功を収めています。
バーキング・アンド・ダゲナム議会は、公共空間保護命令(public space protection order: PSPO)に基づいて、DNA検査の義務つけを実現する考えです。今回の提案が認められれば英国では初めての試みとなりますが、この動きには反民主主義的として反発も多く、Manifesto Clubは反PSOPキャンペーンを張って、対抗していく構えを見せています。
h/t to The Guardian | DNA-testing dog poo? You’d have to be Barking! and London Evening Standard | DNA tests on dog poo to trace owners who don’t pick it up
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