脚に怪我を負った母犬は、子犬を助けるために人間に助けを求め、10匹の赤ちゃんの命を守りました。
乳飲み子犬を抱えて行き詰まった母親は、街をさまよっていたところを心理学者のパウエルさんに保護されました。母犬はひどく痩せ、前脚を引きずりながらスペイン南部のヴェラの市場あたりをうろついていたそうです。
動物病院に連れていかれた母犬。治療を施す中で獣医師たちは、犬が母犬であることに気づきます。犬がお乳を出したからです。
お乳が出るということは、出産から日が経っていないはず。そう考えた獣医師のエレンさんとリアンヌさんは、「それなら子犬はどこだ？」と探し始めます。すると、この動きに呼吸を合わせるかのように、母犬は立ち上がり、二人の方へ向かってきたのです。
エレンさんらは母犬に首輪とロングリードを付け、市場へと戻って行きました。
「彼女にただついて行きました。3kmほどかな。どこに向かっているかわかっている様子でした。そうしたら彼女は私たちを、赤ちゃんのところ導いたんです。本当にびっくりした。自分が見たものが信じられませんでした」
「私たちは前からの知り合いじゃない。ほんの1時間前に会ったばかりだったんです。だから、私たちに信頼を寄せ、彼らの巣に導くと決めたことに本当に驚きました」
動画には、ベラと名付けられた母犬が、エレンさんらを放置車両に導いている様子が収められています。ベラが飛び乗った車両には、健康な10匹の赤ちゃん犬がいました。ベラは10匹をしっかりと養っていたのです。
現在、ベラは病院での治療を続けており、健康回復を待って、赤ちゃん犬らと共に新しい家族探しを始めるそうです。「ベラの脚の怪我は比較的新しいものです。でも、何が起こったのかははっきりとはわからない。他に外傷がないことから、交通事故というよりは誰かに蹴られたのではないかと思います」
「ベラは順調に回復しています。今は食べること、お乳をあげること、寝ることが仕事かな。ちょっと臆病だけど、怖がりというほどではないですよ」
エレンさんによれば、この地域では狩猟シーズン終盤には、野良犬や捨て犬が増えるのだそう。狩猟に使われた犬は、シーズン終わりになって能力に衰えが見られると、ただ捨てられてしまうのだと言います。「シーズン終わりは、本当にひどい」
h/t to Mama Greyhound With A Broken Leg Leads Vets On Two-Mile Walk To Her Puppies – Dogtime
Featured image from Clinivet Turre Clinica Veterinaria / Facebook
「誰がやめていいと言った?!」〜飼い主の手を引き寄せナデナデを強制するグレイハウンド | the WOOF
“終わりなきナデナデ”を強要されるというのは、「飼い主あるある」。いつまでも止めさせてもらえず、困ってしまうことが結構あります。 …
