美しい斑点とディズニーのおかげで、ダルメシアンは最も有名な犬です。しかし、彼らにまつわるたくさんの「そうだったんだ!」という事実は、あまり知られてはいません。
長い四肢に美しい筋肉をもつダルメシアンは、見た目に違わぬアスリート犬です。疲れることなく何時間も走ることができる彼らは、良きスイマーでもあります。とにかく耐久力に優れた犬で、たっぷりと運動をさせてあげる必要があります。
1. 起源は謎に満ちている
古い歴史を持つ他の犬と同様に、ダルメシアンの起源もはっきりとはわかっていません。ダルメシアンという名は、現クロアチアの”ダルマティア”と呼ばれた地域に由来すると考えられていますが、証拠はありません。古代エジプトには二輪戦車に伴走するダルメシアンと見られる犬の絵が残されており、この時代より前には誕生していたものとみられています。
2. バラエティに満ちたキャリアパス
活動的で賢いダルメシアンは、歴史の中で様々な仕事をこなしてきました。歩哨、家を守る番犬、牧羊犬、レトリバー犬、サーカス犬、そして馬の伴走犬など、どんな仕事も上手にこなしました。さらにイギリス人と共に米国に渡ったダルメシアンは、消防犬として馬車を先導するなど、安全の監視役として奔走しました。
動画は大手ビール製造会社アンハイザー・ブッシュの1991年のCM。ダルメシアンをもらい受けるのはやっぱり消防士という展開です。
3. ワシントン大統領の愛犬はダルメシアン
アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンは、マダム・ムース(Madame Moose)という名前のダルメシアンを飼っていました。愛犬家の大統領は、グレイハウンド、ニューファンドランド、様々なタイプのスパニエル、テリア、トイ犬種など、ありとあらゆる犬を育てていたそうです。
4. 誕生時に斑点はない
ほとんどのダルメシアンの子犬は、斑点なしで生まれてきます。子犬が約10〜14日齢になると斑点が現れ始め、成長につれて増えていきます。成犬でも、老齢になっても、新しい斑点が現れ続けるそうです。
5. 斑点はユニーク、そして口の中にもある
ダルメシアンの斑点は、一つとして同じものはありません。斑点の色として認められているのは、黒(Black)と茶褐色(Liver)の2色で、薄茶色(Lemon)はスタンダードから外れます。同じように斑点の色が複数あるものは、基準からは外れています。斑点は全身にあり、口の中にもあります。
6. 約30%のダルメシアンは難聴
この犬種の考慮事項として、難聴の発生率が多いことが挙げられます。約8%は完全に聞こえない状態で生まれ、22〜24%ほどが片耳が聞こえない状態で生まれてくるそうです。訓練に影響することもあり、ケネルクラブなどは特別な知識とケアが必要な犬であることを強調しています。
7. 尿路結石や痛風になる
ダルメシアンは動物の中ではかなり珍しい、尿酸を排出する犬です。このため、高尿酸血症や尿路結石、そして痛風を発症します。尿酸を排出する哺乳類は、人間、ゴリラなどの大型類人猿、そしてダルメシアンのみと言われています。食生活はタンパク質を多く含まないよう配慮する必要がありますし、常にたっぷりな水が飲めるように準備しておかなければなりません。
8. ダルメシアンは笑顔を見せる
ダルメシアンはしばしば、唇を巻き上げて人間の笑顔のような表情を見せることがあります。嬉しいような顔つきですが、困っている時に見せる表情ではないかと推測する飼い主もいます。
9. ダルメシアンとの出会いは幸運をもたらす
日本における登録頭数は294匹で41位(2016年の犬種別犬籍登録頭数で41位)。もし出会うことができたら、あなたはとてもラッキーですよ!ダルメシアンに出会ったら、残りの一日を幸運に過ごすことができるという言い伝えもあります。
Featured image credit Leo Hidalgo / Flickr
行かないで!学校に行こうとするお子さんにすがりつくダルメシアン | the WOOF イヌメディア
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