the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、イギルスから届いた迷子犬発見のニュースです。2匹のシュナウザーはソーセージの匂いを頼りに、自力で家族の元に帰り着きました。
思わず「ホットドッグ!」と叫びたくなるHotなDogのお話です。4日間、丘をさまよい歩いた2匹のミニチュア・シュナウザーが、家族の元に戻ってきました。
迷子になったのは、チャーリー(Charlie、7歳)とテオ(Theo、15ヶ月)のシュナウザーコンビ。2匹は今年6月、ハンプソン家の息子であるジョンさんと一緒に、イギリス湖水地方のレッドパイク高原でお散歩を楽しんでいました。
普段はリードなしで過ごしている2匹。この日のお散歩コースも慣れた道だったため、やはりオフリードで自由に散策していたということです。
慣れ親しんだ散歩道。大好きな家族との自由なお散歩。素晴らしい1日になるはずだったこの日、昼過ぎに発生した深い霧が彼らを襲います。ジョンさんと2匹は霧に阻まれ、離れ離れになってしまいました。
ジョンさんはすぐに自宅に連絡。電話を受けた家族は、すぐに友人、ご近所、山岳救助隊からなる捜索隊を結成します。集まったのは120人。チャーリーの兄弟犬ジャスパー(Jasper)、2台のドローンも加わりました。ご家族であるハンプソン家は、高原にキャンプを張って、声を張り上げ足を使って2匹を探します。
しかし、2匹は見つかりません。
捜索開始から96時間。高所からの落下や、厳しい暑さの影響も心配されます。切迫した状況の中、家族は2匹を探す最終手段を思いつきます。行方不明になった場所の近くで、ソーセージをグリルするという方法です。
「彼らはものすごくソーセージを愛しています」と語るのは、ジョンの母親のリズさんです。「日曜日の朝食として毎週用意しているんです。彼らが戻るきっかけにな食べ物を一つ選ぶとしたら、ソーセージなんです」
焼き続け、名前を呼び続けること2時間半。ソーセージを愛し、多分家族のことも愛している2匹の犬が姿を現しました。
「彼らの姿は蜃気楼のようで、(戻ってきてくれたことが)信じられなかった」とリズさん。「夫は犬に駆け寄って、彼らを抱っこしました。私はもう震えちゃって、ただ泣くことしかできなかった。犬たちは家族。ただただ素晴らしい存在です。いなくなるなんて恐ろしすぎます」
ソーセージの匂いにつられて戻ってくる、というと笑い話のようですが、迷子犬を探す方法としては理にかなっているのかもしれません。恐怖と不安に駆られた犬は、探したり追いかけたりすると逆に身を隠してしまうこともあるからです。ソーセージは犬にオススメの食べ物ではありませんが(犬用であればOK)、捜索に大きな力を発揮したという意味では”良い食べ物”となりました。
彼らがいなくなったのは6月16日。父の日にあたる日です。実はチャーリーとテオは父と息子。「水入らずの父の日を過ごしたかったのでは?」とも言われています。少しみすぼらしくなってしまった2匹ですが、健康状態に特に問題はなかったそうです。ヨカッタ!
Featured image by Lost dogs return home after owners cook sausages near where they went missing / the Telegraph
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