the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、仮病を使って飼い主の外出を阻止した犬の成功談です。
偽の咳をして家族を心配させたのは、米ユタ州に住む犬のサリバン(愛称サリー)。アレックスとケンナディという若い夫婦と一緒に住んでいます。
ある日のお昼、ママのケンナディさんが職場から昼食をとるため家に戻った時のこと。サリーは突然、喉が詰まったような奇妙な咳をしはじめました。
その咳はひどく変わっていて、窒息と喉のつまりと咳とが混ざったようなものでした。そして行動もちょっと変でした。遊びたそうに尻尾を振って、走り回りながら大きな騒音を立てていたというのです。
そのヘンテコな様子に、ケンナディさんはひどく動揺します。すぐさま夫のアレックスさんに連絡し、Googleで「犬 CPR」も検索しました。そして、職場に戻らなければならない彼女に代わり、アレックスさんが帰宅し、サリーの面倒をみることになりました。
サリーは正常に戻りました。
夫妻は、よかった良かったとおおいに安心します。そして、サリーの咳は何か変なものを飲み込んだせいで起こったのだろう、吐き出すことができたから治ったのだろうと推測します。
しかし翌日も、奇妙な咳は続きます。夫妻が仕事に向かう準備を始めると、犬は再び不穏な騒音を立て始めたのです。
アレックスさんは、仕事を休むことになりました。犬の体調の急変はよくある話ですし、病気の犬が元気に駆け回るなんて話はよく聞くものですからね。心配ですよね。
そしてサリーは病院に連れて行かれました。ケンネルコフを含む様々な検査が行われましたが、結果はいずれも問題なく、発熱などの他の症状もみられませんでした。獣医師はサリーについて、完全に素晴らしく健康な犬だと太鼓判を押しました。
Jsyk Sullivan is never left alone for longer than three hours. We are not neglecting him. He is our world. He just a DRAMA QUEEN pic.twitter.com/S6a1VbxDIq
— Greg Expectations (@Kennnaughty) 2017年11月4日
サリーは正常に戻りました。そして、再び咳をすることはありません。
今やサリーのあの咳は、夫妻から完全に疑いの目で見られています。ケンナディはBuzzFeedにこうコメントしています。「私たちはサリーがわかって偽の咳をしたって確信しています。彼は注目を引こうとするヤンチャな詐欺師ね」
さて、犬は飼い主の注意をひくために”仮病”を使うのでしょうか?専門家は犬が飼い主を騙そうとしてこうした行動をしたのではなく、過去の学習による行動であると口を揃えます。咳やくしゃみによって、飼い主の注意を喚起するといった犬にとっての好ましい結果が得られると学習したのであり、偽る意図があった訳ではないということです。サリーは咳が報酬をもたらすと気づくほどに賢かったのです。
実際サリーは非常に賢い犬で、子犬の頃から物覚えがよかったということです。今回も彼は、「咳をすると注目は集められるけど、病院行きになる」ということを学んだのでしょう。ちょっぴり失敗しちゃったけど、新たな「飼い主引き止めの別の方法」を発明するのも、時間の問題かもしれませんね。
h/t to This Couple Said Their Dog Faked A Cough So They Would Stay Home With Him (It Worked)
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