自宅の庭でワシに拉致されたビション・フリーゼが、4マイル離れた森の中で発見されました。ふわふわの小さな犬は猛禽の手を逃れ、無事に家族の待つ家に戻ってきました。
ペンシルバニア州の姉の家で過ごしていたロドリゲスさんは、ワシが姉の愛犬のゾーイをつかんで飛び立った光景を見て「幻覚だと思った」そうです。
しかしそれは幻覚ではありませんでした。ワシは3.6kgのビション・フリーゼをつかんだ後、大きな羽を数回の羽ばたかせ、姿を消してしまったのです。
「まるでオズの魔法使いのようだった」とロドリゲスさんは語ります。「僕はシティ・ボーイだからね。こんなの自分の生きている世界では起こりえないことだよ」
確かに、実際に目にしたら驚いてしまう光景ですよね。しかし、ワシや鷹は小さな犬や猫をさらうことができるのです。Hawk Mountain Sanctuaryの生物学者のグッドリッチ氏によれば、頻繁に起こる事ではないけれど、これまでにも何件かの報告はあったそう。水路が凍結したり食糧が不足すると、猛禽類は水や食糧の調達範囲を広げるのだといいます。
そんな訳で7歳の小さな犬は、大きな悲鳴だけを残して忽然と姿を消してしまいました。家族は、ゾーイを求めて近所を走り回りましたが、痕跡すら見つけることはできませんでした。
全ての人が、ゾーイはワシのご飯になったのだろうと思いました。せめて骨は拾ってあげたいと森を探し回りましたが、可愛い犬の死骸は見つけられません。
家族は絶望の涙にくれました。
さてその頃、一台の車が森の雪道を進んでいました。運転者はクリスティーナ・ハートマンさん。彼女は雪道の途中で、小さな白い犬が道で凍えているのを発見しました。身体中に雪をぶら下げる犬を毛布で暖め、家へと連れて帰ったハートマンさんは、犬にスープを与え懐いてくるのを待ちました。犬の首回りには傷があり、脚を少し引きずっていました。
「このコの家族を見つけてあげよう」そう思ったハートマンさんは、まずは家でできる手っ取り早い方法にトライします。ネット検索です。するとすぐに、保護した犬らしき白い犬の姿をFacebookで発見します。ゾーイの飼い主が捜索用の写真を公開していたのです。
保護した犬は、ゾーイの特徴と完全に合致していました。そこでハートマンさんはすぐに、飼い主のニューハルトさんにメッセージを送ったのです。「奇跡よ。私があなたの犬を保護しています」
ゾーイは奇跡的に、生きて家族と再会することができました。
ワシが犬をどこまで運んだのかははっきりしませんが、ゾーイが生き延びられたのは奇跡としか言いようがありません。
打撲と脱毛はありましたが、ゾーイの健康状態は概ね良好とのこと。しかし彼女はまだ本調子にはなく、外へは出たがらないそうです。ニューハルトさんは「ゾーイは外出したくないようです…。仕方のないことですよね」とコメントしています。
h/t to This PUPPY was snatched by an EAGLE but a Facebook post helped it get back home | The Indian Express
Featured image credit Monica Gary Newhard / Facebook
癌と闘う女性に寄り添っていたチワワ、カラスに略奪された疑い濃厚(豪ニュース) | the WOOF イヌメディア
オーストラリアのメルボルン郊外から、チワワの子犬が突然姿を消したというニュースが飛び込んできました。略奪の容疑がかけられているのはカラス。飼い主の自宅裏庭から、子犬を捕まえて飛び去ったのではないかと見られています。