水泳が苦手な犬種〜水遊びのときは目を離さないで!

犬種
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すべての犬には長所と短所があり、得意不得意も異なります。北島康介さんのようにちょー気持ちよく前にすすんでいくコもいますが、ずぶずぶと水中に沈んでしまうコもいます。

今日はどちらかといえば水泳は苦手な犬種をご紹介します。なかにはスイスイ〜っと泳げるコもいますが、そうだとしてもライフジャケットを着用させ、目を離さないようにしなければなりません。

ブルドッグ

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image by Nathan Rupert / Flickr

ブルドッグほど水遊びに不向きな犬はいません。どっしりとした身体は浮力の恩恵を受けることはありません。水に入れると呼吸困難も加わって、数分でズブズブと沈んでいきます。

大きな頭、深い胸、しっかりとお肉が詰まった身体。短い脚は彼らの身体を支えるほどの力強さで、水をかくことはできません。水の中で遊ばせるより、プールサイドかボートの上でのんびりさせる方が向いています。いずれにせよ水際に連れて行くときは、必ずライフジャケット(救命胴衣)を着用させるようにしましょう。

なお、フレンチ・ブルドッグも同様に、浮くより沈む傾向が高くあります。また、暑さには弱い犬なので、外遊びは短めに、クーラーのきいた家でゆっくりさせる方が向いています。

バセットハウンド

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image by patchattack / Flickr

バセット・ハウンドは遊び好きで、地上では案外と機敏に動く犬ですが、水の中では違います。泳ぐことはできますが、あまり得意ではありません。体重の3分の2が前半分にかかるというアンバランスな身体の構造と、がっしりとしたスクエア型の体型は、水泳に不向きです。また、短い脚は水をかくことに向いていません。

彼らの特徴でもある長く垂れ下がった耳は、感染を引き起こす酵母と細菌にとって最高の環境であり、その意味でも水遊びには不向きです。

暑さに対抗するには、水遊びよりも凍らせたスナックの方が喜ばれます。涼しい家の中で、ハンティング遊びを楽しむのも良いでしょう。

パグ

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image by DaPuglet Pugs / Flickr

かわいい小さなパグも、水泳向きの犬ではありません。短い鼻、狭い鼻孔、伸びた軟口蓋があり、運動しているときや興奮した際に気道が塞がることがあります。このためパグは、常に完全に水の上に顔全体が出ている必要がありますが、短めの脚はそれができるほどに力強く水をかくことができません。

パグはそもそも暑さに非常に弱い犬。暑い時期に長く外にいるだけで、呼吸が苦しくなってしまいます。水遊びより、涼しい場所で”取ってこい遊び”など、彼らの好きなことをおおいに楽しむようにしましょう。あるいは凍らせたオヤツなんていうのも、熱烈に歓迎されるアイディアです。

ダックスフント

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image by Alberto_VO5 / Flickr

ダックスフントは、陸上では高い運動能力を誇るホットな犬ですが、水中では濡れたソーセージと同じくらいパッとしない存在です。マズルが長く比較的体重が軽い彼らは、ブルドッグのように呼吸器の問題には直面してはいませんが、短〜い脚は、なが〜い身体を支えるほどの浮力を作り出せません。首は短く頭を水面に保つことが難しく、体高が低いため、浅い水域でも溺れるリスクは高くあります。

ダックスフントに泳ぎを教えることは不可能ではありませんが、素晴らしいスイマーにはなりえません。走り回ったりジャンプをするのが好きな犬ですから、庭でホースの水を追いかけさせたり、クーラーの効いた部屋でボール遊びを楽しむと良いでしょう。

ペキニーズ

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image by wombatarama / Flickr

ぺったりんこ顔の可愛いペキニーズは、特徴である平坦な顔と短い脚のために、水泳は得意とはいえません。豊かな被毛が重くなり、水にズブズブ沈む可能性が考えられます。ライフジャケットなしの水遊びは、命を危険にさらします。

ビーチやプールで一日を過ごすときは、水の事故だけでなく、熱中症や過度の疲労に注意を払わなくてはなりません。できるだけ日陰を選び、たくさんの新鮮な水を与えること、そして身体に熱をこもらせないよう、注意と工夫が必要です。

愛らしさが最大の売りであるペキニーズは、たとえ水泳ができなくても落ち込む必要のな犬です。無理に水に放り込むのはやめて、彼らの好む遊びを室内で楽しみましょう。

シー・ズー

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image by Frans de Wit / Flickr

平たい顔属といえば、シー・ズーもその一員。脚が短くずっしりとした分厚い被毛ともつところも、ペキニーズと同様です。彼らの豊かな被毛は、水に入ると重みを増し、へたすると顔を覆ってしまうため、呼吸をさらに困難にします。

これらの犬をプールサイドに近づける場合は、泳がせるか否かに関係なく、必ずライフジャケットを着用させましょう。暑さに弱いのも同じですから、長い時間外で遊ばせること自体、健康に悪影響をおよぼします。

チャウ・チャウ

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image by Whitney H / Flickr

高貴な中国原産の犬 チャウ・チャウも、水遊びには向いていません。この記事でリストされている犬たちの、全ての水泳苦手要素を持ち合わせている犬だと考えて良いでしょう。

被毛は分厚く密に生えており、胸は深く、脚は短く、マズルは短く平たいものです。水中では、浮力の維持も呼吸も困難になり、自らの身体と毛の重さで、ズルズルと水底へ向かって沈みます。

この犬は水そのものが嫌いな犬。しかも頑固ときていますから、お風呂に入れるのも難儀します。水遊びのお誘いは、鼻であしらわれてしまう可能性があります。

マルチーズ

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image by Mike Bitzenhofer / Flickr

マルチーズはコンパクトなボディが可愛らしい小型のワンコ。体重は軽くて胸もこじんまり、マズルの形もすらりと長めと、体型的には水泳に向いているようですが、とにもかくにも身体が小さいワンコさん。身体の熱は逃げやすく、水中で長時間過ごす体力はありません。水泳を楽しむ場合は、ライフジャケット着用のうえ、短い時間で終える必要があります。

小さなお姫様・王子様であるマルチーズには、陸上で被毛をたなびかせてフリスビー遊びをする方が向いています。あるいは、涼しい部屋の中で、飼い主さんとゆったりする時間を楽しむのもお勧めです。

チワワ

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チワワの中には素晴らしいスイマーもいますが、もっとも小さな犬である彼らの多くは、寒がりさんで怖がりさん。水泳には不向きです。中にはパニック発作を起こして数秒で水の中に沈んでしまうコもいます。

水泳を楽しんでもらいたい場合は、少しずつ水に慣れてもらうところからはじめましょう。絶対に目を話すことも、ライフジャケットの持ち手も離すことのないよう注意を払い、慣れてきても長時間水中で過ごさせるのは避けなければなりません。

非常に寒がりで地上でもブルブル震えるようなコは、寒がりなばかりでなく、性格も大人しくことが多いです。お家の中でのオモチャ遊びの方が向いてるコを、無理に水に放り込む必要はありません。

ボクサー

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image by gastondog gastondog / Flickr

地上では恐ろしいほどに運動能力の高いボクサーですが、水の中ではその生彩は失われます。長い脚と美しい筋肉はスイミングに向いていそうに見えますが、体重は重めで胸は深め。泳ぎはそれほど得意ではありません。平たい顔で呼吸に問題のあるボクサーは、呼吸を続けるために顔を完全に浮かせる必要がありますが、これを長時間続けることは困難です。

ボクサーは、水遊びそのものは大好きです。水深の浅いプールや海岸沿いを走ると、彼らは本当に生き生きします。水しぶきをあげて走り回ったり、”取ってこい”遊びを楽しむだけでも、彼らは喜びを爆発させるでしょう。


この記事に載せていない犬種でも、水泳が不得意な犬もいれば、水遊びそのものを楽しめない犬もいます。仮に水泳が得意な犬種であっても、水あそびには常にリスクが伴います。大きな波、強力な流れ、水生生物、熱い砂、割れた貝殻やプールの薬品など、犬にとっては脅威となります。

水遊びを楽しむ前に、プールや海に潜む危険にはどんなものがあるかを確認しましょう。また、愛犬の健康状態を確認し、病気の兆候がある場合や高齢の場合は、少し安全な遊びに切り替えましょう。常にリスクに備えて、遊ぶ場所近くの動物病院の連絡先を控えておきましょう。

Featured image creditpnsam/ shutterstock

中国原産の10犬種 | the WOOF イヌメディア

長い長い歴史をもつ中国を原産国とする犬をご紹介します。その多くは、祖先を何世紀も遡ることができる、長い歴史をもつ犬たちです。 中国固有の犬種は、1780年ごろまで国外に知られておらず、1800年代に入ってようやく密輸の形で国外に登場しました。

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