猫はダンボールに入るのが大好きですが、犬は入ることより食べることの方がお好きなよう。「うちのコ、ダンボールを食べるんです(困る)」というご家族は、少なくはありません。
美味しいとは思えないダンボールを、なぜ彼らは愛してやまないのでしょうか?
ダンボール食は安全か?
ダンボールは一般的に犬に有毒なものではありませんが、食品ではなく、犬が消化できるものでもありません。大量のダンボールを食べてしまったら、腸閉塞に苦しむ可能性は十分にあります。
次のような症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。治療しないまま放置すると悪化して手術が必要になることや、最悪の場合は死にいたることもあります。
- 嘔吐・下痢
- 倦怠
- 便秘
- 排便時の緊張
- げっぷ
なぜ犬はダンボールを食べるのか?
・異食症(pica)
異食症の犬は、便や小石、布製品など食べ物ではないものを食べることがあります。食欲旺盛で、好奇心旺盛な子犬に多く認められ、単純に空腹を満たすために食べていることが考えられます。食事内容や食事量の見直しをしましょう。食事の変更や、高繊維食への切り替えにより、解消するケースがあります。
・多食を誘発する医学的疾患
病気によって食欲を抑えられず、とにかく何かをお腹に入れたいというケースもあります。食べ物でないものを食べている場合、それが病気により誘発されているか、あるいは行動上の問題かを正しく判断しなければなりません。
PetMDによれば、次の病気は多食を誘発する場合があります。
- 炎症性腸疾患
- 糖尿病
- 腸内の寄生虫
- 貧血
- 神経学的な問題
- ビタミン欠乏症
- 栄養失調
- 甲状腺疾患
・退屈、あるいはストレスが溜まっている
犬は十分に運動ができないときや、ストレスが溜まったときに、いつもと異なる行動をするものです。毎日の遊びや仕事の量は十分か、留守番の時間は長すぎないか、引越しや家族の増減などの大きな変化はなかったか、生活環境について振り返ってみましょう。
・単純に楽しい・食感が好き
ダンボールの引き裂き行為そのものが楽しいという可能性があります。
ダンボールのような、空気を孕んだ柔らかい噛みごたえのものを好む犬は少なくありません。これは、獲物を噛んだ時の感触と似ているからだと言われています。
紙製品へのアクセスは制限すること
飼い主さんが見張っている中で、ダンボールをちょっとぐらい噛んだり引き裂いたりしても、特に問題ではありません。ただ、口に入れるだけでなく飲み込んでしまうようなら、ダンボールとはお別れをしてもらわなければならないでしょう。
ダンボールだけでなく、紙製品は一様に、犬が食べると閉塞の危険があるものです。とりわけトイレのゴミはとても危険で、水に溶けないペーパーナプキンや生理用ナプキンは犬のお腹の中から見つかることが少なくないものです。それらはできるだけ、犬の肉球が届く場所から遠ざけておくことが必要です。
また、こっそりとハムハムしているところを発見したときのために、「離して」とか”Leave it(リーヴィット=それに構わないで)”コマンドを教えておくと安心です。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Why Do Dogs Eat Cardboard? | The Dog People by Rover.com
[2] Can eating cardboard be dangerous to dogs? – PetPlace
Featured image creditPaul/ Flickr
なぜ犬は猫のウンチを食べるのか | the WOOF イヌメディア
可愛いお顔の愛犬は、あらゆる種類のものを食べるスカベンジャー。肉や野菜だけではなく、ごみ、カーペット、泥や砂など様々なものを口にします。その中には猫の糞も含まれており、むしろ好んで食べているようです。