懐かしの80年代。ファッションもヘアスタイルも大仰で、打ち込み音楽全盛で、とにかくカラフル、キラキラの80年代。
振り返ると「なぜあれが流行ったんだろう?」と首をひねることは多々あれど、明るく元気で輝くあの頃を懐かしく思う人も少なくはないはず。
さて今日は、ノスタルジアに浸れる写真プロジェクト”Dog Hair High”をご紹介します。犬たちとともに、80年代へタイムスリップできますよ!
”Dog Hair High”は、クリエイターのPeter Helenek氏によるアートプロジェクト。80年代の高校生ファッションに身を包んだ犬たちが、”アメリカのイヤーブックにありがちな背景”を背にしてポーズをバッチリ決めています。
愛犬家の皆さんは、ウムムと眉を寄せるかもしれません。「こんなボリューミーなウィッグや、肩パット入りのボディコンジャケットを着せるなんて、犬に負担をかけすぎじゃない!?」って。
ご心配は無用です!髪の毛も衣装も、すべてフォトショップで加えられたものなんです。ウィッグや衣装は、このプロジェクトのために特別に用意されたものではありますが、犬とは別に撮影され、それらを上手に加工したという代物なのです。
フォトショップが上手だなぁ…。
このアートプロジェクトは、アクセスしてくれた人を笑顔にするだけではありません。チャリティイベントの開催やグッズの販売で寄付を募り、集めたお金を保護犬の里親探しをする団体に寄付するなど、さまざまな活動を行っているのです。
クリエイターのPeter Helenek氏は、玩具メーカーMattelに17年間勤務したベテランデザイナー。Mattel社のオモチャをテストする中で、犬が人々に喜びを与えるさまを目の当たりにしたそうです。「オモチャのテストのとき、子供達が上手く乗れないときがあるんですよね。そういうときは、「子犬を送り込め!」という不文律ルールがありました」
「子犬を送り込んだあとは、テストがちゃんと進むんです」
子犬のパワーと80年代パワーを融合させようというインスピレーションが湧き上がったのは、友人から送られた、高校時代のイヤーブックを特集した記事のリンクをクリックしたときだったそうです。
「私は80年代の申し子。記事の中の、びっくりするようなメイクや奇妙なスタイル、巨大な髪の毛をみて、嬉しくなっちゃったんですよ。どの写真をみても笑顔に慣れました。そこで思いついたんですー犬を送り込もう!って」
Helenekは、80年代の高校生のイメージを膨らませつつ(パンク高校生はどんな感じ?オタクは?人気者はどんなスタイル?ってな感じに)、ご近所で犬モデルを募集しはじめ、裏庭に専用の写真スタジオを設置。犬たちの写真を撮り始めました。
犬たちはフォトショップを使ってドレスアップしてもらい、作品は地元ギャラリーに展示されました。集まった人々は「私はこのタイプだった」「私の彼はこんなスタイルだったわ」「このコは敵だったな」などと様々に感想を言い合い、そして寄付金を寄せてくれました。
その額は3,000ドルを超えました。
Helenekは今後も、より多くの生徒を迎えたいと考えているそうです。「私が80年代の写真に触発されたように、作品をみた人に喜びをもたらすものになって欲しいんです」
h/t to Funny dogs Photoshopped with ’80s looks – Business Insider
Featured image creditDog Hair High