ワンコはたぶん愛でできていて、そのほとばしる愛情を発信し続けてくれます。
ニンゲン語を学習したコは”I love you❣️”と言葉で、
犬語が得意なコは、犬のコトバで、
トリックが得意なコは、お鼻ズボッで、
「愛してるよぉぉ〜🎉」と伝えてくれます。
愛が大きすぎて強すぎて、苦労するワンコさんもいます。
フィラデルフィアに住むパグのショーティは、15年前にシェルターから救ってくれたパパのマークさんが大好き。マークさんの腕の中にいる時間が、彼にとって最高の時間なのです。
しかしマークさんは出張の多いお仕事で、ショーティとずっと一緒にいることはできません。年齢を重ねるごとにパパへの執着を強くしてきたショーティは、15歳を超えたあたりから”分離不安”ともいえる兆候をみせはじめます。
マークさんが不在だと、ショーティは何時間も鳴き続け、落ち着くことはありません。匂いのついたシャツを与えても、食べ物で気をそらせようとしても、何をしても悲しみが止まらないのです。
ショーティを救ったのは、彼の”おばあちゃん”。マークさんの奥さんのお母さんでした。ある日ショーティの家に泊まりにきたおばあちゃんは、彼の悲しみの大騒ぎを目の当たりにしてあるアイデアを思いつきます。それは「等身大のダミーを購入すること」。ダミーにマークさんのシャツを着せて、抱っこさせようというのです。
この愉快かつ素晴らしい思いつきは…なんと大成功を収めます。ダミー・パパに抱っこされたショーティは、すぐに落ち着き30分で眠りに落ちたそう…。
離別の不安が強いショーティですが、細かいことはあまり気にならないタイプ。ダミー・パパが喋らないことやナデナデしないことには疑問をもたず、動かないガラスの目をじっと見つめて幸せ気分に浸っているそうです。
ショーティの悲しみはダミー・パパの登場により癒されましたが、リアル・パパのマークさんはちょっと傷ついたのだそう。パパの座を簡単にマネキンに奪われてしまったのですから、ショックを受けても仕方ないですよね。
とはいえ、ショーティのパパへの愛情は減るものではありません。ワンコの愛は無尽蔵。尽きるものではないのです。
ワンコはきっと愛でできている。今日は早くお家に帰って、愛犬をムギュっと抱きしめましょう!
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