その発想はなかった!〜尻尾ブルンブルンで犬の気持ちを測定する”TailTalk”

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身体に装着する情報機器が盛り上がっているのは、何も人間向けだけではありません。

イヌ用だって、新しい機能付き首輪の発売やプロトタイプ(原型)の発表が相次いでいます。その多くは首輪型で、各社がもつ技術や経験などの得意分野を活かして、それぞれに凌ぎを削っています。これらの、イヌの状態(言葉をかえると「イヌの気持ち」)を教えてくれる情報機器は、ワンコ家族をもつ人にはとっても気になる存在ですよね。

尻尾にセンサーをつけて感情の動きを計測

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フッサフッサの尻尾に装着♡ ©DogStar

この激戦区に、新たな発想を持ち込んだ会社があります。NYにあるDogStarがその会社で、未来を期待される製品の名前は”TailTalk“。現在、クラウドファンディング・サイト”INDIEGOGO“で資金調達+先行予約を行っているところです。最大の特徴は、犬たちの感情(Emotion)を私たちに教えてくれるものであるということ、そしてセンサーを尻尾に装着するというところにあります。「その発想はなかった!」と、思わず膝を打ってしまいませんか?

犬たちの気持ちが如実に現れるところといえば、やはり尻尾。シッポ、嘘つかない(つくかもしれないけど)。まぁとにかく尻尾です、尻尾の動きをセンサーで検知し、この情報をスマートフォンのアプリに送って視覚化してくれます。「尻尾振ってるからうれしいのだろう」という感覚値ではなく、過去の”振り”を記録・比較して、いまどのくらいうれしいか、不安に思っているか、嫌だと思っているかという”個犬情報”を表現するという代物なのです。

まぁ、まずはこの動画を見て↓。

日々の生活の中で動く「犬のキモチ」を可視化する

動画は「人間たちは、イヌほどに頭がよくないの。だから私たちがどう思ってるのか、教えてあげなきゃいけないのよ」と語るボーダーコリーのマギーの語りで進んでいきます。マギーが直面する日々の出来事、たとえば、お散歩のニオイ嗅ぎや他の犬との交流、苦手なドッグウォーカーとのお散歩、飼い主のボーイフレンド(とその愛犬)との出会い・・・。人々や出来事に対峙するマギーはどんな気持ちの変化をみせるのか、そしてそれが機器+アプリを通じてどのように伝えられるのかが描かれています。

刻々と変化するイヌの気持ちがリアルタイムにわかる(っぽい)のは、なかなかにして魅力的。お散歩の間中、スマートフォン・アプリを眺めているのはNGかもしれませんが、機器を通じて愛犬との会話を楽しめると考えると、使ってみたい気がフツフツと湧き上がってきます。アプリには、幸福度(Happiness Overview)、気持ちグラフなどのほか、場所と「気持ち」をひも付けて記録して後で教えてくれる昨日(Events and Reminders)なども搭載される予定のようです。

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ワンコと仲良しの経営者たちが総力を結集♡ ©DogStar

2016年の市場投入に向けて準備がすすむ

気になる発売予定は2016年6月(限定発売)。現在INDIGOGOを通じて、お得な先行予約を行っています(2015年11月5日まで)。2014年9月にアイディアとして登場した”TailTalk”は、Yannis Tsampalis氏(CEO)とMike Karp氏(COO)の1年の努力を経てプロトタイプを世に送り出すところまできています。2016年10月の米国での本格的な発売に向けて着々と準備がすすんでいる様子で、実に楽しみですよね。

そして、もう一つ気になるのは、「尻尾に装着?それってウザくない?」ってこと。ウザくないらしいです(イヌ実証済み、とのこと)。軽くて頑丈、お尻尾にしっかりフィットするので、イヌたちには全然気づかれないのだとか。2匹のプードルのママであるアニーは「ちょっとクンクンしただけで、存在を忘れ去られてたわ」と語っています。Q&Aにはこのほかに「ウンチ、ついちゃったりしませんか?ーー大丈夫だと思うけど。幸いなことに耐水性の高い製品なんで、拭っちゃってよ」とか「人間や猫でも使えますか?ーーいや、それ無理」とか「保障ついてますか?ーー1年保障ついてます」などの回答がありました。

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留め穴がたくさん。どんなサイズの尻尾にも対応 ©DogStar

プロトタイプのお写真でわかるとおり、ベルトにはたくさんの留め穴があるので、どんなサイズのワンコさんでも使用はできるようです。とはいえ、こうした製品は実際に装着してみなければ、使用に耐え得るかはわからないもの。神経質なワンコさんは「なに、これ、すごく嫌!」というかもしれませんし、「重くて尻尾が振れない」と文句を言われてしまうかもしれません。そうしたリスク、そしてクラウドファンディング特有のリスクを理解したうえで、「新しいチャレンジを応援しよう!」と支援してみるのも面白いかもしれません。

置いてきぼりワンコが街をさまよう犬ゲーム”Home Free”は、イヌ目線をもつ夢を叶えてくれるかも♡ | the WOOF

by Fido 犬になったら、どんな世界が広がっているんだろう? 2016年秋には、ゲームを通じて犬の目線を手にいれられるかもしれません。ゲーム制作者のカンシエンヌさん( Kevin Cancienne)さんが開発中の” Home Free”は、置いてきぼりにされちゃった犬が主人公のロールプレイングゲーム。

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