『クリスマスの12日(The Twelve Days of Christmas)』は、ヨーロッパに16世紀頃から伝わるクリスマスキャロル。「12日」とは、クリスマスの日である12月25日から始まる12日間のことだそう。
まずは歌詞の一部をご紹介。このように1行ずつ増えていく歌を”cumulative song”というそうです。替え歌がつくりやすいことから、様々なパロディが存在するのだそうです[1]
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クリスマスの 1 日目に 私の恋人がくれたのは 1 匹の梨の木にとまったウズラ
クリスマスの 2 日目に 私の恋人がくれたのは 2 匹のキジバトと それから、1 匹の梨の木にとまったウズラ
今回、この替え歌に挑戦しているのは、ファラオ・ハウンドのルーファス氏(Rufus)。若干、飼い主さんにやりたい放題やられているようにも見えなくはないのですが、クリスマスにまつわるアレコレを飼い主さんであるサラさん(Sara Rehnmark)にプレゼントするという替え歌で動画が進行します。
このルーファス氏が、とんでもなく忍耐力があって、びっくりするほど穏やかなんですね。わりと物事に動じない、おおらかなワンコ(番犬のお仕事はできそうにない)のようで、調べてみたら”Sleeping Art”犬としても有名でした。”Sleeping Art”というのは、赤ちゃんやペットなどが寝ている間に周りに装飾を施して一つの作品にするというやつですね。たとえばこんなやつ↓
それからこんなやつ↓ これは寝ていないやつだけど。
ファラオ・ハウンドとはマルタ共和国原産の猟犬。もっとも古くから存在していた「原始犬」のひとつといわれており、3000年を超える年月、外貌にほとんど変化がなかったといわれています。名前の由来はやはりあのエジプト王ファラオにあり、エジプトで飼育されファラオの寵愛を受けた犬と信じられたことからきているそうです。猟犬としての性質を備えながら、家の中では物静かでサービス精神が旺盛なところもあるのがファラオ・ハウンド。美しい外貌を持っていながら、穏やかで優しいなんて、イケメン・ワンコ過ぎる。
うちの犬にこんなイタズラをしたら、「スタコラサッサ」と逃げ出してしまうだろうなぁ。ルーファス氏の心の広さにも驚きますが、サラさんの発想の豊かさにもちょっと驚きです。こういうの思いつく人って、ちょっと本当にうらやましい。ちなみにサラさんはフォトグラファー兼女優さん。作品をつくって世の中に発信していくことが好きなのだろうと思います。
クリエイティブな飼い主さんと暮らす犬って大変かもしれないけど、考えようによっては「一緒にものづくりに携わり成功させる喜び」っていうのも、もしかしたらあるのかもしれません。その時間は、飼い主さんと一緒にいられるし、飼い主さんの注目を一身に受けるわけだもんね。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] クリスマスの12日
[2] ファラオ・ハウンド | 犬種図鑑 | 犬種大百科 | by アニマルプラネット
Featured and in-article images are from Funny Dog does 12 Days Of Christmas – YouTube / Shutterstock
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