みなさんこんにちは！ 読書パグ犬のぐりです。なんだか今年の冬は、あったかい日が多かったですよね。僕、寒がりだから1，2月は毎年覚悟（？）して過ごすんだけれど、今年はちょっと拍子抜けしてしまいました。でも3月に入ったら寒の戻りがあるのかなあ…。こわいこわい。
同じ犬種を飼っている人はきっといい人!?
突然ですが、僕の飼い主さんがいつも言っていることがあります。「パグを飼っている人に、悪い人はいないよね？ ぐり」。僕は「何を根拠に？」と思って聞いているけれど、なんか、変な確信があるみたい。実際に、近所のパグ犬、小太郎君のパパはものすごく優しいしね。たぶん、犬を飼っている人って、自分の家のワンコと同じ犬種の子を飼っている人には、勝手に親近感をもっているのではないかな。だから、同じ種類の犬を飼っている人はきっといい人だ、って思うのかな。
と、前置きが長くなりましたが、俳優の坂上忍さんがパグを飼っていることを知った僕の飼い主さんは「きっと坂上さんはいい人なんだ！ だって、パグを飼っているんだもん」と、鼻息荒く語っていました（笑）。その坂上さんが、パグの本を出しています。題して『パグゾウくんとシノブくん。』（坂上忍著 講談社 2015年）。今月はこの本をご紹介しますね。
パグ好きにはたまらない
坂上家には、7匹の犬がいます。坂上さんは潔癖症なのに、こんなにたくさん犬を飼っているのです。だから、本当に犬好きの方なんだろうなーって僕は思います。だって、僕たち犬は、毛も抜けるし、時には粗相をしてしまう子もいるし、うっかり家のものをかじったりしそうになるし、潔癖症の人には耐えられないのでは？ と思うんだけれど、坂上さんは違うみたい。すごいなあ。
パグゾウは坂上家の四男坊。本名を森田パグゾウといいます。数年前、ペットショップで、明らかに売れ残りとなっていた、月齢のわりにかなり小さくてちょっと弱そうなパグの子と出会った坂上さん。同室のミニチュアダックスから耳をかじられたりと、散々なめにあっていたこのパグを家族として迎え入れます。
「未熟児」と言われるくらい小柄だったパグゾウは、その後、坂上家できちんと食べて、元気に遊んで、すくすくと大きくなり、今では立派な健康優良犬に。先輩ワンコ、後輩ワンコたちと共に、仲良く暮らしています。
そんなパグゾウの日常を、余すところなく紹介しているのがこの本。言ってみれば写真集です。パグ好きにはたまらないようで、僕の飼い主さんはグフグフニヤニヤ笑いながら見ていました。ちょっと気持ち悪いよね（笑）。
小さいころの写真から、今の立派体形の写真まで。自宅にいる時、旅行先の砂浜、さまざまなショットには、パパさん（坂上さん）のパグゾウへの愛があふれています。
格言に味がある
それからこの本、写真だけではなくて、各ページに坂上さんの格言が掲載されています。たとえば
仕事現場には異様に早く着くようにする。そして時間がくるまで、現場近くでじっと潜んでいる！
という、仕事に向かう姿勢を表したものから、
一番の贅沢は休み! その機会をミスミス逃がしたくはにゃい！
という、オフへの思い入れまで。
また、最近バラエティー番組に引っ張りだこの坂上さん。本音をズバッと言う姿をお見かけし、毒舌なのかな、と思っていましたが、こんなひと言も。
いくらどん引きされても、自分の言葉を信じているのであればだれにも媚びなくていい。
ナルホド。こういう信念があっての発言だから、多くの人に受け入れられるのでしょうね。また、ご自身も子役の経験があり、数年前から、キッズアクターズスクールを主宰している坂上さん。
子どもは子どもらしく。大人にとって都合のいい子どもは作ってはいけない！
という言葉は、かなり深いメッセージだと思いました。いろんな子育てがあって、100人親がいれば100通りの育て方があるんだと思う。でも、大人都合で叱ったり、従わせたりというのは、やっぱり違うんだろうなあ。ほら、石井桃子さんの言葉にも、「大人になってからのあなたを支えるのは、子ども時代のあなたです」というのがあるけれど、きっと、子ども時代を子どもらしく、のびのびと育った人は、それが土台となって大人時代を生きていけるんだろうなって思います。これは、人だけでなく、犬も、みんな同じなのかもね。
というわけで、パグ好きにはもちろんたまらない一冊ですが、他のワンコが好きな方にも、坂上さんの格言に出合える本としてお勧めします。坂上さんが犬を飼う時の姿勢「しつけは厳しく、でも愛情はたっぷり」という部分にも共感できると思いますよ。
記事に使用したパグたちの写真は、パグゾウくんではなくイメージです。みんなみんな、かわいいでしょ？ Featured image from tjortenzi2012 / Flickr
