ボストン市、パピーミル撲滅に更なる一歩〜ショップなど動物販売禁止を法令化

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米国ボストン市議会は、いわゆる”パピーミル法案”ーー営利目的のブリーダーから入手した動物の販売を禁止する法案ーーを、全会一致で可決しました。


この”パピーミル法案”は、劣悪な環境で動物を無計画に繁殖させるブリーダー(パピーミル)を撲滅することを目的としたものでオマリー議員から提議されていたもの。営利目的で繁殖を行うブリーダーから、犬、猫、うさぎなどを入手し販売することを禁止する内容で、その範囲はショップにとどまらず、路上販売にも及びます。

米国では、同様の法令がすでに120以上の都市で施行されています。

ボストン市の今回の決定の注目すべき点は、ショップなどではすでに自主的に行っていた販売禁止を法令という形で明確に打ち出したこと、そして路上などでのゲリラ的に販売を行う業者に対してもその適応対象を広げたことにあるようです。ボストンのショップではこれまでも、動物保護団体や愛護団体と協働して未来の飼い主たちに保護動物の譲り受けを推奨・推進してきました。どうやら”販売”業者というのはほとんど存在していなかったようです。しかし、”販売”を行うチェーン店のボストン進出の計画があったことや、道路脇や駐車場などでの販売は抑えきれなかったため、今回の法案承認に至った模様です。

オマリー議員は、「非人道的で残虐な”パピーミル”のような業者を追い詰めるための、極めて重要な法令です」と ボストングローブ紙に語っています。動物虐待防止協会のホルムクヴィスト氏は、「ボストンが動物保護のリーダー的存在であり続けることを、非常に喜ばしく思う」とコメントしています。

路上販売については即時施行、そしてショップについては2017年12月31日からの施行となります。違反の場合は動物の没収と罰金が科される[2]ということです。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Boston City Council bans commercially bred animals in pet stores – The Boston Globe
[2] Boston Mayor Marty Walsh signs City Council’s puppy mill bill – Metro

Featured image from Reddogs / Shutterstock

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