パピーミル撲滅を目指す米フェニックス〜条例で販売する動物を制限する自治体の一つに

動物愛護・保護
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米アリゾナ州都フェニックスは今年7月、ペットショップで販売する動物を、動物シェルターや動物救済センターから引き取ったものに限るという条例を成立させました。

これは、パピーミルを操業停止に追い込むことを目的としており、全米では、他に59以上の都市で、同じような条例がすでに施行されています。

パピーミルは、動物の健康や幸福を無視し、できるだけ低いコストで大きな利益を上げようとしています。狭いケージで飼われ、交配させられます。ケージの中で、餌を食べ、排泄し、生涯を送るのです。出産するのも狭いケージの中。身動きがとれず、生まれたばかりの赤ちゃんを踏みつけてしまう母犬もいるます。赤ちゃんも、すぐに母犬から引き離されてしまうため、自分で物を食べられずに命を落とすケースも多くあるそうです。繁殖だけに利用される犬は、人から愛を受けることも、与えることも知らないまま生きていくしかありません。

米動物愛護協会は愛犬家や活動家と力を合わせ、今回のフェニックスの条例化を支援していく構えを見せています。しかし、ペットショップのオーナーらは、この動きに反発。ビジネスを不当に傷つける条例として訴訟を起こす意向を明らかにしています。

こうした条例により、ひどい扱いを受ける繁殖犬やその子どもを救うばかりでなく、救出されても動物シェルターに空きが無く、処分されてしまうペットたちを救うことにつながればよいと心から思います。

 

h/t to Phoenix Bans Puppy Mills, Requires Pet Stores To Sell Only Adoptable Rescues

 
Featured image by padu_foto / Shutterstock

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