【いぬ探訪】火事で大やけどを負ったピットブル、消防士として地域に恩返し

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世界で活躍するワンコにスポットを当てる【いぬ探訪】。本日は、身に降りかかった不幸を乗り越えて、消防士として活躍するピットブルのジェイクをご紹介します。

3か月齢の時に大やけどを負う

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image from William Lindler / Facebook

南カリフォルニアに住むリンドラーさん(William Lindler)が煙のにおいに気づいたのは、非番で愛車の点検に勤しんでいたとき。ハナハン消防署に勤務する消防士である彼は、仕事用の荷物を携え、すぐさま現場に駆けつけます。

燃えさかる家からは母犬と数匹の子犬が救出されていましたが、まだ1匹の子犬が取り残されていました。すでに屋根は崩れ、煙で前も見えなくなった状態の家にリンドラーさんは飛び込み、倒れている子犬を発見します。子犬は意識を失っていましたが、濡れタオルで身体を包み、ペット用の酸素マスクを装着すると息を吹き返しました。すぐにクリニックへ搬送され、治療を受けることとなります。

周囲の暖かい支援を受けて回復へ

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image from William Lindler / Facebook

病院での診察が進むにつれ、まだ3か月齢という小さな子犬が負ったやけどの状態がとてもひどいことがわかってきます。肉球も含む全身火傷を負った彼の状態について「人間であれば命を落とすような厳しい状態」であったとリンドラーさんはMashableに語っています。高額になる治療費を前に、飼い主は治療の継続を断念。リンドラーさんはこの子犬、ジェイクの面倒を見ることを決意します。

痛みを止めるためにモルヒネの投与を受け、薬剤を溶かした浴槽につかるなど、特別なケアが必要だったジェイク。そのお世話には金銭的な負担だけでなく、時間も労力も必要とされました。クリニック側も、緊急用のファンドからの治療費捻出や、職員による毎晩のケアなど支援を提供。「彼らの助けなくしては、ジェイクが小さなヒーローとなることはなかった」とリンドラーさんが語るように、周りは一丸となって小さな命を支え続けました。

”消防士”として地域に貢献

Day 2 of fill the boot…

William Lindlerさんの投稿 2016年3月17日

周囲の手厚いサポートもあり、ジェイクは完全に回復。昨年9月に、ジェイクは消防署デビューを飾っています。そして12月、市長とハナハン消防署長は、ジェイクを”名誉消防士”に任命しました。これでジェイクは、名実ともに消防署の一員となったのです。偉い人から公式にお墨付きをもらったなんて、すごいですね!

現在は消防署のマスコットとして広報活動をしたり、地域の学校を訪問して子供達に火災の恐ろしさについて伝える活動をしています。そして、今後は火災探知犬を目指してトレーニングにも邁進していくのだとか。これからも犬たちの模範として、そして犬の素晴らしさの伝道師として、頑張って欲しいです!

もうすぐ1歳の誕生日を迎えるジェイク。お誕生日には、子犬用バースデーケーキが用意されるそうですよ。良かったね!ジェイク。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] William Lindler | Facebook
[2] Survivor: Rescued Hanahan fire station dog has become world famous – Post and Courier

All images are from William Lindler / Facebook

愛犬は見た〜ベビーシッターの虐待から赤ちゃんを救ったヒーロー犬キリアン | the WOOF

by Fido 犬たちは私たちの言葉を話しません。でも、彼らなりの方法で、様々なことを伝えようとします。 大切な「おとうと」が危険な状態にあると伝え、「おとうと」を救ったワンコがいます。ちょっと古いですが、2013年のニュースからそんなヒーロー犬のお話をピックアップしてみました。

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