新緑が目に眩しい5月がやってまいりました。5月といえば母の日ですね。お母さんに、世界中心とか世界の端っこから力の限り「ありがとう」を伝える日です。
”お母さん”と言っても、何も血の繋がった母親だけに限定する必要はありません。親戚のおばさんや商店街のお姉さん、人によっては”クラブのママ”でも良いかもしれません(大人だ)。男性でもいい、女性でもいい、育ててくれたのが犬ならばワンコだって素敵なお母さんです。
もちろん、ニャンコだって。
今日は、生後間もないチワワのボビー(Bobby)と、育ての親になった猫さんの様子を収めた動画をご紹介します。撮影したのは、ミシガンにある動物保護団体Michigan Humane。お母さんを喪った子犬に母猫を引き合わせ、育ての親になってもらったというのです。
保護された時ボビーは生後わずか2日しか経過していおらず、母親のケアが絶対に必要でした。しかし、子犬のお母さんは交通事故で死去。そこで職員の皆さんが知恵を絞り、子猫を産んだばかりで母猫に母親役を担ってもらうことにしたのだそうです。
犬や猫は人間とは異なり、子供を複数出産する多胎種です。人間のような単体の種では、早熟な赤ん坊の面倒を見る必要があるために、母子の間に密接な絆が生まれることがほとんどです。一方で多胎種では、そうした絆は存在せず、自分以外が産んだ子も分け隔てせず育てるのだと言います。動物行動学を専門とするハート教授は著書の中で、次のように記しています。
多胎種では(中略)、母親は見知らぬ子供でも受け入れるのがふつうである。イヌやネコの母親が種の違う動物の子でさえも受け入れて育てたという実例は古くから数多く知られている。(p.161)
施設による猫を養母にする試みは、うまく成功しました。子犬はお母さんに甘えたり、兄弟猫と戯れたりしながらスクスクと成長しています。お母さん役がニャンコの場合、少し”猫っぽい犬”になっちゃうのかなぁって心配になりますが、どうなのでしょうね(それはそれで、可愛いのだけれど)。
お母さんの優しさは、種の違いを超える。きっときっと、犬たちだって、お母さんありがとうって思ってくれているはず!2016年の母の日は5月8日。愛犬たちはもしかしたら、素晴らしいプレゼントを準備しているのかもしれません。もしも用意がなくっても、ウンチだけは必ずプレゼントしてくれると思います。
犬は一回の分娩で何匹の子犬を産むの?ギネス記録はマスティフの24匹! | the WOOF
by Fido カリフォルニアに居住のマレンマ・シープドッグに17匹の子犬が産まれたぞ、というニュースが話題になっています。この偉業を成し遂げたのは、 Napa Grass Farmer にお住いのステラさん(Stella, 3歳)。この犬種のワンコが一回のお産で17匹出産するのは、カリフォルニア州では初めてとのことです。