タイに住むコーラ（Cola）は、両前脚を失った犬。

コーラの犯した罪は、近隣住民の靴を噛んだというもの。事件発生当時のコーラはわずか9か月齢で、飼い主は損害賠償を行ったにもかかわらず、近隣住民はコーラの両前脚を切断したのです。

命を落としてもおかしくない怪我を負ったコーラでしたが、獣医師や愛護団体の必死の努力もあり、一命を取り留めます。そして、バンコクで一通りの治療を受けた後、プーケットへと旅立つことになりました。タイでストリート・ドッグを救う活動をしている団体Soi Dog Foundationの共同創設者であるギルさん（Gill）さんと一緒に暮らすことになったのです（同団体がコーラの治療費を負担）。

プーケットでコーラが得たのは、新しい家族だけではありません。Soi Dogは彼に、カスタムメイドの義足を準備したのです。

凶行が起こったのは昨年5月。1年以上、不自由な生活を強いられてきたコーラでしたが、笑顔は失わずにいました。それでもやはり、自分の脚で自由に動き回れる喜びは格別だったようです。装着を終えたコーラはピョンピョンと動き回り、周りのニンゲンたちに挨拶をして回ります。

Sri DogのFacebookによれば、凶行に及んだ男は動物虐待の罪で禁固1ヶ月の刑を受けたそうです。

Screen capture: Soi Dog Foundation / Facebook

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