みなさんこんにちは!朝晩は少し涼しくなってきましたね。散歩のときの秋っぽさに嬉しくなっている、読書犬ぐりです。
ゆるゆるな図鑑
今日ご紹介するのは、読んだらあなたも捧腹絶倒間違いなし! その名も『ゆる犬図鑑』(フェネラ・スミス マクラウド兄弟作 梶山あゆみ訳 飛鳥新社 2015年)。タイトルからしてくすっと笑ってしまうのは僕だけでしょうか。
飼い主のNさんは、無類のゆるキャラ好き。近所のイオンにくまモンが来るとなれば、速攻で会いに行ってしまうような人なので、この本にも釘づけでした。
作者のフェネラ・スミスさんは、イングランド生まれの女性。田園地方でふたりの兄や犬たちと自由に遊びながら育ったそうです。現在は、生活雑貨のデザイナーとして活躍されていますが、そんな幼いころの自由さが垣間見られるのがこの本なのです。
だってね、確かに犬の図鑑なんだけれども、そのセレクトが、「きっと作者が好きな犬を集めたんだろうなー」と思えてしまうのです。まず、ミックス犬が多数出てくる。僕が一番気に入ったのは「Jug」。なんと、ジャック・ラッセル・テリアとパグのミックス犬なんだって!! 一度会ってみたいなあ。他にも「タコ・テリア」(チワワ×トイ・フォックス・テリア)とか、「ゴルダドール」(ラブラドール・レトリーバー×ゴールデン・レトリーバー)などなど。興味深いミックス犬が登場しています。
僕が初めて知るような犬さんもたくさん出てきました。中でも興味をそそられたのが「アラスカン・クリー・カイ」。だって、文章の書き出しがね、
シベリアン・ハスキーを洗ったら縮んじゃった、というような姿をしている(本書より)
だよ。会ってみたいと思うでしょう?
あ、もちろん、パグも載っていますよ。なんだかくすぐったくなるような嬉しい紹介文と共に(笑)。
犬以外の動物も紹介しちゃう
それから、作者のラブラドールへの愛を感じたのが「黄ラブラドール・レトリーバー」。
わかっている。黄色だろうが黒だろうが茶色だろうが、ラブラドールはラブラドール。色が違うだけで別の犬種ではない。でも、作者は3人とも”ラブ“が大好きなので、別個に取りあげてもいいんじゃないかと思ったのだ。(本書より)
だそうです。大好きなラブラドールのページは、他よりもぜいたくにとってあるところからも(他は1頁にイラスト+紹介文、でもこの黄ラブはイラストと紹介文に1頁ずつ)よくわかります。
犬といっても、野生の犬も多数出現。たとえば僕がびびりながら読んだのが「ダイアウルフ(野生の犬)」。どうしてびびったかって? ぜひ本書でご確認を。でも最後はほっとできるから大丈夫。他にも「タイリクオオカミ」や「ディンゴ」「ジャッカル」「ホッキョクギツネ」も登場するよ。
あと、ゆるさが出ているのが、なんと、犬以外の生き物も一緒に紹介しちゃっているところ。たとえば「プレーリードッグ」。本当はリスの仲間なんだけど、著者が紹介したかった理由は? 本書にあたってみてくださいね。
そしてそして、もう一匹。なぜか「猫」(笑)。猫のページの一文は、誰もが笑ってしまうこと間違いなし! たった7文字なんだけど、みんなを笑わせる威力があります。この言葉が書けちゃう作者のセンスに脱帽です。
兄妹の見事なコラボレーション作業
イラストは、著者の兄が描いているそうなのですが、これもゆるい~。足は棒線だったり、ポメラニアンなんて、どう見ても真っ白な小熊だし(笑)。でもね、すごく雰囲気が出てるんだ。文章とマッチしたイラストで、くすっと笑ってしまうのです。妹の抜群の文章センスと、兄のイラストレーションの絶妙なコラボレーションも見どころの一つです。
出版社の飛鳥新社のホームページを覗いてみたら、この本は「大人も読みたい!知的な絵本シリーズ」として紹介されていました。なるほど、確かに絵本かも。どこから読んでも面白いし、絵だけ見ていても楽しいし。犬への愛情があふれた一冊だから、犬好きのあなたが読んだら、もう離せなくなると思います。愛犬と一緒に「こんな犬がいるんだねえ~」とか言いながら、楽しく読み進めてみてくださいね。
★フェネラさんの素敵な世界にも触れてみてね。
– Fenella Smith – Homeware and Ceramics
– Fenella Smith | Facebook
Featured image credit WOOFOO, Inc.
読書犬”ぐり”はこれを読む!『世界で一番美しい犬の図鑑』〜確かに美しい、犬の図鑑 | the WOOF
こんにちは! お元気ですか? 東京在住の読書犬、パグのぐりです。梅雨はじめじめしますねえ…。毎年梅雨を経験しているはずなのに、昨年までのことをすっかり忘れて、「梅雨ってこんなにじめじめだった?!」と毎年驚く僕。雨もよく降るから、お散歩お休みの時もあるし、ワンコにとっては早く過ぎ去ってほしい季節だよね。