米中西部でイヌのインフルエンザが蔓延(2015年4月のニュース)

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米国の中西部の州を中心に、犬のインフルエンザが蔓延し、1,000匹以上に症状がみられることが確認されました。獣医は、愛犬家に対し、飼い犬の健康状態に留意するよう警告しています。HealthDayが2015年4月16日に報じました[1]


ウイスコンシン大学マディソン校獣医学校によると、感染が広がっているのはイリノイ、ウイスコンシン、オハイオ、インディアナの4州。また、コーネル大学によれば、確認されたウイルス株は、インフルエンザウイルスH3N2型で、中国や韓国の犬に広がったものと類似しているそうです。

感染し発症した犬が呈する症状は咳、鼻水、発熱などで、人のインフルエンザ症状と似通っています。大半は軽度で、症状は約2〜3週間続くものの、多くのイヌは適切な治療を受けた後に回復しています。しかし、約10%は肺炎を引き起こし、命を落としました。報告によると、特に、1歳未満の子犬や7歳以上はかなり重症だということです。

ウイルスは感染力が強く、リードや水、餌の容器、人の衣服に付いたものは、24時間は生き残ると考えられます。また、人の手に付いたものでも12時間ほど生存するため、「人のインフルエンザ予防と同じように、手洗いを十分にする」よう、獣医は呼びかけています。

ウイルスに感染してから発症するまで、通常2〜4日かかるそうです。愛犬に苦しい思いを長くさせないためにも、疑わしい症状が現れたら、すぐに獣医に相談するよう、関係機関は飼い主の注意を喚起しているとのこと。


ワンちゃんのことも気になりますが、「人にうつるの?」ってところも気になりますよね。REUTERSによれば、「犬インフルエンザはヒトには伝染しないが、ヒトを介して広がることがある」のだそうです[2]

元気なワンちゃんであれば、お散歩やドッグランなどで様々な拾いものをしているかもしれません。可愛い我が子ではありますがイヌに触れたあとは手洗いをするよう心がけましょう。そしてもちろん、元気がないようであれば気を配り、心配ならば獣医さんに相談してくださいね。

[1] Dog Flu Outbreak Unleashes Warnings From Veterinarians
[2] 米シカゴ周辺で犬インフル拡大、アジアから持ち込まれた型か | ワールド | Reuters

 
Featured image by Javier Brosch via shutterstock

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