犬の関節炎症状を緩和!? ハーブ、サプリの新しい配合剤に期待が高まるね♪

健康管理
この記事をシェアする

人と同じで、イヌも高齢になると関節炎になる確率が高くなります。

関節炎は痛みを伴い、日常の動作が妨げられ、ワンちゃんのQOL(生活の質)が低下してしまいます。痛みを訴える愛犬を見ているのは、本当につらいもの。元気に長生きしてもらうためにも、関節炎の辛さを解消してあげたいものですよね。

最近では、イヌ用のサプリメントも充実してきており、痛みの軽減にサプリメント療法を勧める獣医さんもいるようです。でも本当に効くかな?って疑問に思ってしまうこともありますよね。


2014年11月のScienceDailyの記事によれば、カナダ、モントリオール大学獣医学(Faculty of Veterinary Medicine)の研究者が、彼らが配合した新しいサプリメントがイヌの関節炎軽減に効果があったとする研究結果を発表しました。 この新しいサプリメントは、メディカルハーブ(medicinal plants)と栄養補助食品を配合したものだそうです。

研究者チームは、X線撮影と整形外科の検査で関節炎と診断された、体重20kg以上のイヌ32匹を対象に、新しく配合したサプリメントの効き目を試しました(飼い主も同行)。研究者は2種類の配合サプリメントを調剤しました。その1つ目は、クルクミン、デビルズクロー、クロスグリ、インドフランキンセンス、ウィローバーク、パイナップルブロメライン、カモミールを混ぜ合わせたもの。そして2つ目は、1つ目の配合剤にオメガ3脂肪酸、コンドロイチン硫酸、グルタミン酸を加えたものです。

試験では、イヌの半数に1つ目のサプリメントを4週間与え、その後2つ目をさらに4週間与えました。残り半数は、比較する対照群として、プラセボを与えています。評価項目を判定するため次の3つの方法がとられました。

  1. プラットフォームの上を一定のスピードで歩かせ、足の運びの強さを見る
  2. 日常の活動量を記録する電子機器が内蔵された首輪を付ける
  3. 飼い主に愛犬の行動を評価してもらう

この結果、1つ目のサプリメントを投与した4週目には、各足の強さが改善していることが分かりました。さらに2つ目のサプリメント投与8週目には、各足に負荷を1kg強くかけられるほどになったということでした。プラセボ群の方は、38%が健康状態の悪化を示したそうです。

また、2つ目の電子首輪では、その効果が日常生活に現れました。測定結果によると、活動時間が6時間から8時間へ増加したということ。一方のプラセボ群は減少しました。ただ、最後の「飼い主に聞いてみる」法では、評価がまちまちで、研究者は「関節炎に掛る前の愛犬の行動を思い出せない飼い主もいるため」と見解を示しています。


研究者チームは、今後も試験を段階的に進めていく意向ですが、人に対しても同じ配合サプリメントを試すことを検討しているそうです。よい結果がでるといいですね!

h/t to ScienceDaily | New natural supplement relieves canine arthritis

Featured image by ADE2013 via shutterstock

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌを育てる > 健康管理 > 犬の関節炎症状を緩和!? ハーブ、サプリの新しい配合剤に期待が高まるね♪

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ