ペットの安全を守るための調査および支援を行う非営利団体、センター・フォー・ペット・セーフティー(Center for Pet Safety:CPS)はこのほど、米国スバル社の協力を得て、2015年版ペット旅行用クレート・キャリー製品耐衝撃性試験を行い、その結果を発表しました。
伴侶動物を守るために行われる厳しい試験
試験では、大手ペット関連製品メーカーの旅行用クレート4製品、キャリー8製品を対象に、CPSが設計した実験を行い、構造の完全性を評価しました。製品の中に実験用のイヌマネキンを入れ、製品に衝撃を加えてその変形やイヌマネキンへのダメージ具合、またシートベルトから離れて投げ出されるかどうかなど、安全に関わる項目を評価した結果、今回、最も衝撃に強い優れたクレートに選ばれた製品は、Gunner Kennels社のG1 Intermediate(8インチストラップ付き)でした。また、PetEgo社のForma Frame Jet Set(ISOFIXラッチ付き)と、Sleepypod社のMobile Pet Bed(PPRSハンディロック付き)の2つが最も優れたキャリー製品に選ばれました。
米国スバルのマイケル・マクヘール広報室長は「スバルは、大切なペットを含め、ご家族全体の安全を守り続けることが重要であると認識している。旅行などの外出時に、ペットの安全を守るべきクレートやキャリー製品の安全評価で、CPSのお役にたてたことは嬉しい」と、話しています。
安全を守ることがペットにとっての「快適」である
事故などによる衝撃が発生した場合、クレートやキャリーは中のペットを守ることが重要になります。また、衝撃で扉が簡単に開いたり、壊れてしまわないことも大切です。
多くのペット旅行用クレート・キャリーメーカーは、「耐衝撃検査をクリア」、「車に乗せても安全」とうたっていますが、米国では現在のところ、製品の性能基準を評価したり、宣伝文句の正当性を証明できる検査プロトコルはありません。そのため、こうした検査で集められるデータが、公式で権威ある検査を確立するため必要となります。
移動するペットにとって、スペースに余裕のあるクレートやキャリーが快適に過ごす要因であり、また、急停止や事故が発生した場合にケガを負うリスクを最小限にします。マクヘール広報室長は、製品は、ペットの体長より約15センチ長いサイズのものを選ぶよう勧めています。
クレートやキャリーは持ち運びが楽なほうがいいと思いがちですが、ペットも大切な家族である以上、安全な製品選びがもちろん、必要になりますよね。
◼︎詳しい結果はこちら↓から
- View the 2015 Crate Crashworthiness Study Results.
- View the 2015 Carrier Crashworthiness Study Results.
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h/t to Pet carriers, crates may harm pets, passengers in vehicles, crash tests suggest
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