「ビットコインで犬の身代金を払え」詐欺が登場

びっくり
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ペットに関連した詐欺行為も様々な進化を遂げていますが、とうとう「身代金を仮想通貨で支払え」というものまで登場してしまいました。

卑劣な詐欺師から連絡を受けたのはノースカロライナ州に住むパトリシア・ハウエルさん。彼女は、行方不明になったバセット・ハウンドの子犬ハッピーを探すために、ソーシャルメディアを使って広く捜索活動を展開していました。

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ハウエルさんは、FacebookやPawboost(迷子ペットを見つけるためのサイト)などに電話番号を含む個人情報を掲示していました。愛犬を探すことに必死の彼女は、犬の安全と引き換えに仮想通貨が要求されることになるとは想像だにしていなかったそうです。

幸いなことに、Facebookを介した情報がヒントとなって、ハッピーは無事に保護されます。ハウエルさんはしかし、子犬とともに家に帰った数分後、ぞっとする内容のテキストメッセージを受け取ったのです。そこには、仮想通貨のアドレスと、送金しなければ犬を傷つけるというメッセージが記されていました。

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「お前の犬は預かった。600ドル相当のビットコインを下記のアドレスに送れ。

期間は5日だ。5日のうちに送金がなければ犬は売るか殺す。支払えば、犬はお前の電話番号をつけてペットショップに置きざりにしておく

この番号は20ドルの使い捨て携帯の番号で、このメッセージの後にすぐに廃棄するつもりだ。警察は役に立たない。これが最後のメッセージだ。この先こちらから連絡することはない」

すでに犬を連れて帰っていたハウエルさんは、すぐにこれが詐欺だとわかりました。しかし、犬を必死に探している最中の人には、判断することは困難です。支払っても支払わなくても、飼い主の心を引き裂くことは間違いなく、ハウエルさんはこれを「無情で冷酷で卑劣な行為」と強く非難しました。

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ソーシャルメディアへの投稿がきっかけで、迷子ペットが見つかるという事例は多くありますし、ほとんどの人は善意でもって拡散や情報提供をしてくれます。しかし詐欺師は人の弱みにつけこむものですし、詐欺の新手法開発も後を絶ちません。今後、今回のようなSNSの公開情報をターゲットとした「小さな金額で広く浅く釣り糸を垂らす」スタイルの詐欺が、日本でも広がる可能性がないとは言いきれません。

おかしなメッセージを受け取ったら、まずは身の回りの信頼できる人に相談しましょう。迷子サイトの運営者などにメッセージを送って同じような事例がないか、確認したりアドバイスを求めてみるのも良いかもしれません。

ハウエルさんは、同じような被害にあう人が出ないようにと警察に通報し、警察はすでに調査に乗り出しているとのこと。全米に範囲を広げれば、これに似た詐欺の手口もあるとのことで、今後ますます注意が必要になりそうです。

h/t to Scammer demands bitcoin in exchange for safe return of lost Granville County dog – WNCN

screen captures fromCMS17.com

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