アメリカ食品医薬品局(FDA)は7月12日のプレスリリースで、エンドウ豆、レンズ豆、その他のマメ科植物、ジャガイモを含むペットフードが、犬の心臓病を引き起こす可能性があると発表しました。FDAでは引き続き、この関連性について調査するとしています。
.@FDAanimalhealth is investigating the potential association between reports of canine dilated cardiomyopathy (DCM) in dogs and certain pet foods the animals consumed, containing peas, lentils, other legume seeds or potatoes as main ingredients. https://t.co/wdN7wm16kx pic.twitter.com/F97zkOA30l
— U.S. FDA (@US_FDA) 2018年7月12日
リリースには「我々は、エンドウ豆、レンズ豆、その他のマメ科植物またはジャガイモを主成分とする特定のペットフードを摂取した犬に、拡張型心筋症(DCM)として知られる心臓病の報告があることを懸念しています」との記載があり、これらの報告が、遺伝的にこの病気にかかりやすいとされる犬種以外で起こっていることから「非常に珍しい(highly unusual)」と表現しています。
犬の拡張型心筋症(DCM)とは、心筋になんらかの異常が起こり、心臓の機能が損なわれる心筋症の種類のひとつで、しばしば心不全(うっ血性心不全)を引き起こします。遺伝のほか、タウリンの摂取不足が原因として挙げられることもありますが、現在のところはよくわかっていません。遺伝に関連していないケースでは適切な治療と食餌療法によって心機能の改善が可能性があります。
DCMの遺伝的素因があるのは、グレート・デーン、ニューファンドランド、ボクサー、ドーベルマン、セント・バーナード、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、などの超大型犬で、コッカー・スパニエルを除いた中型犬では、あまり一般的ではありません。
しかし、最近の報告には、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、ウィペット、シー・ズー、ブルドッグ、ミニチュア・シュナウザー、そしていくつかのミックス犬種など、中小型犬の症例が含まれていました。またこれらの犬が1ヶ月から数年にわたって、主要な栄養源として、エンドウ豆、レンズ豆、他のマメ科植物またはジャガイモを主成分とするフードを一貫して食べていたこともわかりました。
FDAは、豆類およびジャガイモを含むフードとDCMとの可能性について、引き続き調査するとしています。また、これに併せてDCMを有する犬の飼い主に、食餌の変更については獣医専門家と協議して行うことを引き続き推奨するとコメントしています。
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