犬のくしゃみは可愛らしいけど、ひっきりなしに続いたり変な音が伴うと「病気かな!?」と気になりますよね。
今日は犬のくしゃみについてまとめます。主な原因と対処について、そして逆くしゃみについても言及します。
この記事にはこんなことが書いてあるよ!
犬のくしゃみと逆くしゃみ
くしゃみ(sneezing)とは、鼻粘膜の刺激から主に生じる痙攣性の不随意行動で、鼻腔と口から強制的に空気を排出する挙動のことです。
犬の鼻は、形状こそ異なっていますが、基本的な解剖学的特徴では人間の鼻と共通しています。くしゃみの原因も、アレルギーや風邪、鼻腔の問題などと共通している点もあります。しかし、原因の全てが共通するわけではありませんし、一般的に頻度もそれほど多くないという点では違いがあります。
鼻を鳴らす(snorting)とは、不随意のくしゃみと異なり、自発的に息を出すことで生じる強い鼻息や鼻から出る音のことです。刺激物に自発的に反応するときなど、犬たちは鼻をフガフガ、ブーブー鳴らすことがあります。
逆くしゃみ(reverse sneezing)は、鼻腔の後ろにある刺激物を除去するために空気を吸い込む挙動とそれに伴う反応のことで、窒息しているかのようなフガフガ、ブーガー音を発します。これは小型犬や鼻ぺちゃ犬に多くみられる挙動であり、不随意で痙攣的である点は共通していますが実際にはくしゃみと異なります。多くは正常な行動で、数秒から1〜2分後には元の状態に戻ります。
くしゃみの主な原因
犬のくしゃみの原因は、アレルギー、感染症、異物、臭い、疾患など様々です。
- 感染症:上部呼吸器系に影響を及ぼす感染症のほとんどは、くしゃみを引き起こす原因になり得ます。犬では、ケンネルコフやジステンパーもくしゃみの原因です
- 上気道閉塞:癌やポリープ、異物、(短頭種の犬に多い)上気道の余分な組織などは鼻腔の刺激を引き起こし、くしゃみの原因になります
- アレルギーまたは免疫系の病気:犬の場合、アレルゲンによる刺激は通常は皮膚疾患として現れますが、アレルギー性鼻炎として現れることもあります。免疫系に問題を抱えている犬は、刺激に反応してくしゃみを発することが多くなります
- 刺激物の吸入:埃、香水、花粉、タバコの煙、匂いの強い柔軟剤などを吸入した犬は、それに反応してくしゃみをすることがあります
- 異物の付着・吸入:鼻に土や枝などの異物がついたり、鼻の中に入ってしまうと、これを取り除こうとして犬はくしゃみをします
- イヌハイダニ(Pneumonyssoides caninum):犬の鼻腔内に帰省する小型のダニ。国内では症例は多くありませんが、咳や慢性鼻汁、くしゃみが症状として挙げられています
心配しなければならないのはどんな時?
連続したくしゃみが長期間続くときで、他の症状を併発しているときが、”心配しなければならない時”です。他の症状とは、鼻血及び鼻汁のほか、呼吸困難、痛み、食欲不振、行動の緩慢さ、発熱などです。
くしゃみに粘膜や血液、その他の物質が混ざっているときは、すぐに動物病院に電話をする時です。これらは、深刻な病気の兆候であることが多いからです。鼻血の原因には、異物の混入のほか、ウィルス性または真菌性の感染、腫瘍(癌)などがあります。
高齢の犬のくしゃみの原因に多いのは、鼻の腫瘍のほか歯科疾患が挙げられます。慢性的な歯科疾患は慢性的なくしゃみと逆くしゃみの両方につながる恐れがあります。
普段のくしゃみと様子が違うとか、くしゃみが続くことに気づいたときは、日付とともに「どうして変だと思ったか」「愛犬はどのような様子だったか」などをメモしておきましょう。のちの獣医師による問診時に役立ちます。
Featured image credit Reva G / Flickr
【犬 vs. くしゃみ】このスタイルが犬の流行り!? ブルブルっとする犬のくしゃみ | the WOOF イヌメディア
犬も鼻水を垂らしたり、くしゃみをすることがあるのは、皆さんご存知のことと思います。 人間がと同じように、何らかの病気のほかに、鼻が刺激されることによっても、くしゃみをするものです。