バイカードッグのチョッパー、服を着ているという理由でセラピーの資格を剥奪される

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服装の乱れは心のみだれ、そんな言葉が思い浮かびます。

セラピードッグとして職務に邁進していたボストンテリアのチョッパーさん(Chopper、5歳)が、服装を理由にドッグセラピー資格を剥奪されてしまいました。

資格剥奪の理由は「服装」

アメリカはサンディエゴに住むチョッパーさんは、エージェント(Pet Partners、旧デルタソサエティ)から資格を受けたセラピードッグです。そして、ユニークで格好いいバイカースタイルで人気を博しているワンコさんでもあります。

5年前からセラピーの資格を受けて活動を続けていましたが、資格の更新はならず解雇になってしまいました。この知らせを受けたパートナーのシャファーさん(Mark Shaffer)はこの知らせを受け、「信じられない。怒りを感じるしとても辛い」と、その気持ちを語っています[1]

資格剥奪の大きな理由はチョッパーさんの服装にあります。ペットパートナーのルールでは、セラピードッグたちが施設などを訪問するとき、安全に配慮して服の着用を禁じています。ペットパートナーの広報担当者は、「犬たちが町で服を着ている分には問題ありませんが、セラピーを目的として訪問するときには、コスチュームは適切ではありません」と述べています。

セラピードッグに服は適切でないのか

Chopper2

© Chopper the Biker Dog / Facebook

パートナーのシャファーさんは、ペットパートナー側がチョッパーがコスチューム(革のベスト、バイクのゴーグル、そしてバンダナ)を着用していることを何年も前から知っていたと述べています。

一方でペットパートナー側は、登録するペットの数が1万1千件以上と多いため全員がルールに従ってかを監視し警告するのは困難であること、チョッパーさんのコスチュームについては一年前に警告の手紙を送っていること、さらにはシャファーさんが他にもペットパートナーのルールに従っていなかったこと、などを解雇の理由として挙げています。

訪問先でチョッパーは大変な歓迎を受けている様子をみると残念だとは思いますが、運営側の「ルールを遵守してほしい」という言い分にも理解できるところはあります。なかなか難しい問題ですよね。

セラピードッグは服を着てはいけないのか、という問題についてはちょっと謎で、抜け毛防止のために、むしろ服を着させるという規則としているところもあるようです。服というよりバイカーのコスチュームはダメということなのかもしれませんね(不良っぽいから?)。

新天地を求めるチョッパーさん

First time EVER being invited into a Mental Health Rehabilitation Center, to share my "Chopper Love""1 in 4 American…

Posted by Chopper the Biker Dog on 2015年7月20日

シャファーさんは、チョッパーののセラピーはコスチュームも含めてのものであることを強調し、別の団体での資格を得て、この仕事を続けさせたいとしています。「バイカードックのスタイルは彼のペルソナである」として、今後もこのスタイルを継続するということです。

その後はどうなったんだろ?とFacebookを覗いてみたら、チョッパーさんは元気に活躍していました。メンタルヘルスのリハビリセンターを訪問し、みんなにナデナデされているところをパチリとされています。

彼の助けを求める人たちがいる限り、ずっと活躍しつづけて欲しいですね。がんばってね、チョッパーさん!

 
翻訳:anu-ric


[1] Chopper the Biker Dog Loses Therapy Certification for Wearing Costume – ABC News

 
Featured image by Chopper the Biker Dog via Facebook

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