あなたのワンちゃんはどんなワンちゃんですか?
何か得意な芸や、他のワンちゃん達とは違った特徴がありますか?
難しいトリックを覚えていたり、見た目に特徴があったり、とっても鼻が利くとか、お仕事ができるよ!とか・・・。それぞれに可愛いコたちですよね。
英国住むスタッフォードシャー・ブル・テリアのゴードンは、耳が聞こえないという意味で他のコとちょっと違います。そして、他のワンコのちょっと違う人間とのコミュニケーション法を学んでいます。
耳が聞こえない犬「ゴードン」
ロンドンの通りに捨てられていたゴードン(推定2歳)は、音のない世界に住んでいます。彼は、耳が全く聞こえないのです。
ゴードンは昨年11月、保護施設(The Mayhew Animal Home)に救助され、以来、新しい家と飼い主を待っています。しかし、耳の聞こえないのが問題になってしまうのか、新しい家族探しは難航しています。それでも施設のスタッフとゴードンは諦めず、ゴードンの抱える「難点」を補うべく訓練を開始しました。
「手話」を使ってのコミュニケーションを特訓しているのです。
スタッフの一人であるラフィーさん(Raffy Hamid)は、訓練するゴードンについて、こう語っています。「ゴードンは、嬉しそうにたくさんしっぽを振って応えてくれるんです。ジャンプをしておねだりもします。ゴードンが、お座り、マテ、立て、歩けなど、コマンドをきちんと出来た時には、ご褒美をあげながらトレーニングをしています。ゴードンはとっても愛情深い、優しい犬ですよ」
犬が学ぶハンドサイン(手話)の世界
声によるコマンドとハンドサインの両方を使って訓練をしている方は、多いと思います。ですので、ワンコ家族をもつ方にとっては、犬の手話は「普通」のことなのかもしれません。
いずれにせよ、わたしたちのニンゲン語は犬たちにとっては宇宙語と同じ。聞こえるほうがもちろん便利ではありますが、聞こえなくても大丈夫!犬たちは人間ほどには、耳からの情報に依存していないんですよ(素晴らしい嗅覚だってありますからね)。また、意思を伝える際には、ボディランゲージで気持ちを表すことのほうが、彼らにとっては簡単なのです。
だから訓練方法だって、聞こえる犬に行うものとそれほど大きくは変わりません。声によるコマンドと同じく「統一されたコマンドを使う」「何度も繰り返す」ことが必要なのだといいます。[1]
実際にゴードンが学んでいる手話をご紹介
それでは、ゴードンがトレーニングしてる手話を少し紹介しましょう。施設のスタッフ達は、ゴードンの成長っぷりに手応えを感じており、ゴードンから学ぶ事も多いのだと語っています。
1. 片手を胸の前に当てる=座れ
2. 手のひらを広げ犬の鼻先に差し出す=待て
3. お決まりの「お手」も教えてもらいましたよ!
施設に引き取られたワンコたちは、スタッフさんからの愛情をいっぱいに受けていることが多いです。そんな素敵なハウスではありますが、彼らにとっては「仮の住まい」に変わりはありません。
日本にも、「家族」を待っている動物たちがたくさんいます。その中には、耳の聞こえないコや目が不自由なコもいるでしょう。それでももちろん、ほかのワンコと変わりなく意思の疎通はできますし、尻尾を振って愛情に応えてくれますよ。
↓↓↓こちらからゴードンがどんなワンコなのか確認できます↓↓↓
- Web:Gordon – Dog – The Mayhew Animal Home
- Facebook:The Mayhew Animal Home
- Twitter:The Mayhew Animal Home(@themayhew)
h/t to Deaf Dog Learns Sign Language While Waiting For Someone To Love Him | The Dodo
翻訳:Yoko Suto-Murphy
[1] DEAF Training Hand Signs | Dear Dog Education Action Fund
Featured image by The Mayhew Animal Home Facebook