ベッドといえば、犬が安心して休める場所の一つ。人間のベッド以上に、様々な種類や形がある商品です。
犬の身体や状況にピッタリ合ったベッドが、彼らにとっての最高のベッド。素敵なベッドを選んであげるために、犬用ベッドの種類と特徴を確認しておきましょう。
形態により7種類、機能により5種類に分類しています。
形態による分類:7種類
主に形態により分類すると、大体以下の7種類にまとまります。
1. マット型/ピロー型
縁のないマットレスです。
良い点は、大型犬やダラリと体を伸ばして寝るワンコでも、伸び伸び自由に使えるところ。また、クレートやケージ内に入れられること、複雑な形でないため洗濯・掃除が楽なこと、種類が多く好みのものを見つけやすいこと、持ち運びが楽なのでアウトドアでの使用もできるということが挙げられます。
悪い点は、囲いがないために犬の安心して休めない、落ちてしまう恐れがあることです。自力で戻れない老犬・病を抱える犬には向かないかもしれません。
2. ドーナツ型/ネスト型/ベーグル型
縁が盛り上がっている鳥の巣のような形をしたベッド。小型犬・中型犬が好むベッドです。
良い点は、縁が盛り上がっているので寄りかかるのが好きなコや、丸まって寝るワンコに安心を与えるという点です。また、中のクッションが取り外しできるものもあり、洗いやすいものも多いです。
悪い点はあまり見当たらないのですが、このベッドはぴったりサイズを選ぶことがポイント。体をすっぽり収められることが、犬の安心感に繋がります。大きさを合わせないと犬の頭や体がはみ出てしまうのが難点といえば難点でしょうか。
3. カドラー型/ボックス型
愛情を持って抱きしめる人を意味する英語のCuddler。その名の通り体を休める犬を抱きしめるように縁が盛り上がっているボックス型のベッドです。
上記のドーナツ型の四角バージョンですので、良い点悪い点はほぼ同じ。置き場所や好みで選択すれば良いと思います。例えばケージ(サークル)の中にぴったりのものが良いのならカドラーの方が良いといった感じです。
4. ボルスター型
ベッドの一辺について縁が盛り上がっておらず、その分スペースが広く使える形です。大型犬に適している形です。
良い点は、安心感とのびのび感の両方が得られる点。一辺が開いているので、体が収まりきらないということはありません。
悪い点は、スペースを取るということでしょうか。どちらかといえば大型犬用の商品が多いので、サイズの選択肢はそれほど多くはありません。
5. ドーム型
柔らかい素材でできたドーム型(かまくら型)のベッド。
良い点は、三方を囲まれている安心感、そして何と言っても飼い主さんから見て可愛らしいという点でしょう!小型犬がひょいと顔を出している姿は、見ているだけで嬉しくなる愛らしさです。
悪い点は、しっかりした素材のものを選ばないと傾いたり歪んだりして見栄えが悪い上、犬によっては苦手なコもいて中に入ってくれないことです。結局は上に乗ってしまってがっかりということも少なくないのがこの形です。また、サイズは小さいものが多く選択肢は多くありません。
6. フード型/筒型
ベッドに掛け布団がついたようなスタイルのベッド。犬が潜って横になるスタイルです。
良い点、悪い点はドーム型とほぼ同じ。安心感が最大のウリで、中に潜ってくれるかどうかが最大の難点です。潜ってスヤスヤと寝る姿を見るのは楽しいものです。
7. コットスタイル/ハンモック型
夏用ベッドなどと呼ばれることもある、簡易ベッドのような形の商品。暑さに弱い(大型)犬が夏にくつろぐにはぴったりです。
良い点は、通気性が高く体の下からも風が通ること。多くの商品は屋内・屋外の両方で使用できます。
悪い点は、4つの脚で支えているデザインのために耐久性に難有りという商品が少なくはないということ。布が破れてしまった場合に別売り担っている商品が理想的ですが、商品の選択はあまり多くはありません。
機能による分類:いろんな意味でスペシャルなベッド
機能で分類すると以下の通り。ラグジュアリーは機能ではないけれど、スペシャルなベッドということで最後に追加しました。
1. 整形外科用(Orthopedic bed)
中のマットレスが関節に負担がかからない特別なものを使っているベッド。介護用などとも呼ばれます。
良い点は、関節症、HD(股関節形成不全)、ED(肘関節形成不全)、脊柱不全などや悪い姿勢、長時間同じ体勢をとることからくる痛みを和らげること。また、ベッド用シーツを挟むことができるなどデザインに工夫が凝らされていることから、尿漏れや嘔吐などにも対応できます。
悪い点は、これはもう仕方がないですが価格が高いという点でしょうか。また商品種類もそれほど多いものではないので、好みのものを探すのは苦労するかもしれません。
2. 撥水/防水/ウォータープルーフ
カバーの素材が水に濡れても良い素材でできているベッド。
良い点は、外でも使えるという点。そして多くは耐久性に優れており、噛んだり引っ掻いたりという犬の攻撃にも耐えられるという点です。ちょっとお水をこぼしちゃった、オシッコ漏らしちゃったなんていうときも安心です。
悪い点は、水を弾く素材や加工をしていることでの肌触りや擦れの際に出る音を犬が嫌うかもしれないという点です。また、本当にウォータープルーフの商品であれば、それなりにお値段が張るものです。
3. トラベルタイプ
折りたたむなどしてコンパクトな大きさとなり、持ち運びが簡単なベッドです。
良い点は、家でも外でも同じベッドを使うことで、犬たちが普段のペースを崩さずに済むこと。
悪い点は、価格とフカフカ感でしょうか。コンパクトにするために、中のマットレスは家に置くだけのベッドと比較すると薄いものになるものです。また、デザイン性が高い上、持ち運びや洗濯の必要性を考慮して良い素材を使っていることが多いために価格は高めです。
4. 季節対応/あったか/クール
夏や冬の気候を快適に過ごせるよう、暖め・冷却機能・素材であるベッド。
良い点はもちろん、暖めや冷却の機能や素材。暑さに弱い、寒さに弱い犬も心配なく季節を過ごすことができます。
悪い点は、動けない犬が使うと、体が冷えすぎる、暖まりすぎる点。そして、素材が特別だったり、ヒーターを中に入れるなどのデザインの特殊性から、犬が敬遠する恐れがあることです。
・ラグジュアリー
デザインがすごい、マットレスがすごい、何から何まですごいなどのベッド。
良いか悪いかは、選ぶ飼い主さんにかかっています。素晴らしいベッドを購入した時は、写真と感想をhello@woofoo.jpまで送ってください。
Featured image credit Victor Gregory / Flickr
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