犬の乗り物酔い〜どうして起こるの?予防と緩和の方法は?

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犬の中にも、乗り物酔いになってしまうコがいます。楽しいはずのお出かけに暗い影を落とす乗り物酔い。なぜ起こるのでしょうか。

なぜ犬の乗り物酔いが起こるのか

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image by Anke van Wyk / Shutterstock

乗り物酔いは、車やバス、電車、船などの乗り物の揺れや加速・減速などが平衡感覚の乱れにより起こります。このほか、不快感やストレス、不安などによっても引き起こされます。

乗り物酔いは、成犬に比べると子犬や若い犬でよく見られます。子犬ではバランスをつかさどる耳の構造が未発達であることが関係しているようです。子犬の頃にひどい経験をしてしまった犬は、成犬になっても乗り物酔いをしやすさを引きずってしまうこともあります。

ストレスは症状を引き起こす大きな原因になりえます。乗り物に乗ることがストレスと紐づいている場合(車に乗ると必ず注射されるなど)は、乗るだけで負の感情が引き起こされ、症状を呈するか、ひどくなることすらあります。

できるだけ早い段階でひどい症状を克服することが、乗り物酔いをコントロールする鍵となります。乗り物に乗った時に症状がみられるようなら、獣医師に早めに相談しましょう。

乗り物酔いは、人間にとっても犬にとってもつらいものです。

幸いなことに事前の練習や工夫、あるいは薬を処方してもらうなど、症状を抑えるためにできることがあります。

乗り物酔いの症状

乗り物に乗ったら、以下のような症状がないか、気をつけて観察しましょう。

  • 無気力、元気がなくなる
  • 過度のよだれ、パンティング
  • 不安な様子、落ち着きがない
  • 何度もあくびをする、唇を舐める
  • 絶えずクンクン鳴く
  • 嘔吐

犬の乗り物酔いの予防

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image by Vibrant Image Studio / Shutterstock

・車や電車に乗る練習をする

長時間の旅行を計画する前に、短い時間のテスト旅行を試してみましょう。このとき、ただ行って帰って来るだけでも良いですし、犬にとって楽しい経験ができる場所(車や電車から降りて、ただお散歩するだけでもOK)に行くのでも良いでしょう。上に記したような症状がみられたら、さらに短い時間でチャレンジするか、獣医師に相談し戦略を練りましょう。

・乗る前の食事やおやつを制限する

満腹な状態は、乗り物酔いの症状を引き起こすか、悪化させることがあります。食事は移動の3〜4時間前には終えておきましょう。

・一定の速度で運転するよう心がける

急発進、急ブレーキ、急な加速は、乗り物酔いの症状を引き起こす原因となります。一定の速度で運転するよう心がけてあげましょう。

・犬が前を向いていられるように工夫する

犬がどっちを向いて座ったり横たわったりするかは、完全にコントロールできるものではありませんが、たとえばクレートを使うなら正面を進行方向に向けて置くようにしましょう。

・窓を少し開けておく

車のように開けることが可能な乗り物なら、窓を少しだけ開けておきましょう。これは、車内の空気圧と外部の空気圧とのバランスをとって、犬の吐き気や不快感を軽減するのに役立ちます。また、エアコンを切って新鮮な空気を取り入れることも、不快感の軽減に役立ちます。

・乗り物用の特別なオモチャを用意する

愛犬が車で楽しめる特別なおもちゃを用意しましょう。

・処方薬を必要に応じて使用する

乗り物酔いに深刻な問題を抱えている犬にとっては、獣医処方薬が最良の選択肢かもしれません。かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

Featured image creditTara Chorzempa/ shutterstock

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