ウォーターボウルを前にすると、飲むだけでなく前脚を突っ込んで、バシャバシャと水しぶきを上げはじめる犬がいます。その多くは子犬ですが、大きくなってからもバシャバシャ遊びが止まらない犬もいます。
犬がウォーターボウルを”掘る”理由
Vetstreet.comによれば、犬が水のボウルを掘る理由は以下の6つです。
- 暑い
- 何かが見えている
- 動いている水に興味がある
- 退屈だ
- 注目されたい
- 強迫性障害である
気になるのは2番目の「何かが見えている」というもの。これは”幽霊が見えている’というわけではなく、光が反射しているとか、影が差しているなどのこと(幽霊かもしれないけど)。ステンレスなどの光が反射しやすい材質のボウルを利用しているときは、何かが見えているのかもしれません。3番目の「動いている水に興味がある」というのも、少し似ているかもしれません。自動で水が供給されるようなウォーターボウルを使うと愛犬の好奇心を満たして挙げられるかもしれませんが、逆に遊び場だと思ってしまうリスクもあります。
4、5番目に挙げられた「退屈だ」「注目されたい」は、多くの謎めいた犬の行動の理由に常に挙げられるもの。お散歩、取ってこいや引っ張りっこ、新しいトリックなど、愛犬との時間を充実させてみましょう。
とにかくひっきりなしにウォーターボウルを掘り続けるのであれば、強迫性障害の可能性があります。飼い主さんが異常を感じるほどホリホリが続くのなら、獣医師さんに相談することを強くお勧めします。
これらに加え「7. 入っている水が気に食わない」という理由も考えられます。味がおかしい、異物が混入したなどで水を換えて欲しいから、前脚を突っ込んで水を掻き出そうとしている可能性もあります。
やめさせる、あるいは被害を最小に抑える
愛犬がウォーターボウルに前脚を突っ込んだとしても、特に健康上の問題が起きることはありませんが、掃除は面倒ですし床材には深刻なダメージを与える恐れがあります。
パピー時代を過ぎると自然におさまることもあるウォーターボウル・ホリホリですが、それまでに床が腐ってしまうのは避けたいところですよね。
以下に、ホリホリをストップさせる対策を列挙しておきます。
- 新聞紙かタオルを敷く:根本的な対策ではないが、応急措置としては最高
- ボウルを高い場所に置く:物理的に脚を突っ込みづらくする
- 小さいサイズにボウルに変える:掘ることは出来ない大きさを選択
- 別素材のボウルに変える:光の反射がなく、愛用オモチャとは別の素材のボウルを選ぶ
- 「ダメ」などのコマンドでホリホリをやめたらご褒美:オヤツあるいは最上級の褒め言葉で愛犬を賞賛
- ホリホリが始まったら手を叩く:ホリホリと大きな音を結びつけてやめさせる
- 水飲みの終了を見計らって犬を呼ぶ:遊ぶ時間を与えない
- 水遊びの場所・時間を別につくる:プールやお風呂で好奇心を満たす
- お散歩や一緒に遊ぶ時間を長くする:他に興味を向けさせる
- 新鮮な水に変える:清潔好きワンコのために新鮮な水とボウルを準備する
飼い主さんの努力むなしく、愛犬の興味がウォーターボウルから離れないのであれば、健康上の理由が疑われます。ぜひ、獣医師さんに相談を。
Featured image credit Krissy Venosdale / Flickr
「水は飲むものと決まっておる!」〜プールの水をガブ飲みするブルドッグ | the WOOF イヌメディア
暑いですからね。愛犬たちにはたっぷりと水分をとって欲しいですよね。 でもね、飲みすぎるのもどうかと思うよ〜。 愉快なブルドッグのベントレーさん(Bentley)。暑さ対策でしょうか。飼い主さんが可愛いプールを準備してくれました。ホースで水注入〜!