お散歩や運動が大好きなワンコたち。家でも外でも’生足’で過ごす時間がほとんどの彼らは、足先に問題を抱えていることが少なくありません。
定期的に、足先を確認しましょう。小さな傷は時間が経てば自然に治るものですが、中には放置することにより悪化させてしまうものもあるのです。見て、触って、匂いを嗅いで、早く問題を特定しましょう。
足先の確認でわかる犬の不調
足先に発生・発症しがちな犬の不調には、以下のようなものがあります。
- アレルギー性皮膚炎:アレルゲン(食物、ノミ、ハウスダストなど)に反応して、赤みやかゆみ、脱毛など
- 感染症:細菌、真菌、酵母が異常に増殖することで、赤みやかゆみ、脱毛など
- 舐性皮膚炎:ひっきりなしに足先を舐めることにより、脱毛、赤み
- 爪の異常:爪が欠けたり割れたりする他、巻き爪になるなどによって
- 肉球の傷や怪我:肉球に切り傷・擦り傷、火傷・凍傷。また、乾燥によるひび割れなど
- 異物の詰まり:爪の間や肉球に異物が挟まる
- その他の病気:クッシング症候群、甲状腺機能低下症、ジステンパー感染症などでも足先に異常が見られることがある
【犬と肉球】肉球に現れる愛犬の不調〜足裏確認で健康状態をチェックしよう | the WOOF
足先・肉球のチェック、6つのポイント
肉球大好きな飼い主さんなら、触ってさすって匂いを嗅ぐなんていうのは日常のことなのかもしれません。日々のスキンシップに目配り気配りをちょっと追加して、愛犬の不調に気づいてあげましょう。
1. 傷や腫れ、異物はないか?
足先を見て、触って、傷や腫れ、異物がないかを確認しましょう。特につま先の間には、ノミなどが潜んでいることがありますので、目を凝らして確認を。
普段触らせてくれる犬が嫌がるようなら、何らかの異常が起きている可能性があります。異物が簡単に取り除けるものならば特に問題はないと思いますが、力を加えないと難しいようなら、獣医師さんの力を借りましょう。火傷や凍傷は、包帯管理や疼痛管理、抗感染対策などが求められますので、迷わず動物病院へ。
2. 赤みや腫れはないか?
肉球や足先周りの皮膚に赤みや腫れがないかをチェックしましょう。膿皮症やアレルギー皮膚炎の恐れがあります。ブツブツができたり、皮が剥がれる、皮膚がただれるなどの症状たあり、ひどく痒がるようであれば、早めに動物病院で確認を。
3. ニオイはどうか?
足先と肉球のニオイはどうでしょう?匂いがひどいなら、菌が繁殖している恐れがあります。グルーミングをスケジュールに組み込みましょう。
4. 肉球の手触りはどうか?
手触りはどうでしょう?乾燥してザラザラ、ブツブツはしていませんか?乾燥しすぎからのひび割れは、痛みや出血を伴うことがあります。ひどい手荒れをした経験がある人ならわかると思いますが、皮膚のひび割れはかなりの不快感を伴います。ペット用品店などで、犬専用のモイスチャライザーを手に入れましょう。
5. 爪が伸びすぎてはいないか?
爪が伸びすぎていると、フローリングの床などで滑りやすくなる他、爪をラグなどに引っ掛けるなどで怪我をしたり、爪が抜けたり欠損したりの原因にもなります。また、人間と同じく巻き爪になることがありますが、この状態はかなりの痛みを伴います。
爪の欠損は、外科的な治療が必要なこともあり、時間もコストもかかります。また場合によっては、爪を取り除くこと自体が不可能になることもあるようです。日常の適切なお手入れが、痛みもコストも抑えることにつながります。
6. 肉球まわりの毛が伸びすぎてはいないか?
爪が伸びた状態と同じく、床などで滑る原因になります。また、お散歩中にもガムなどをくっつけたり、粘着性の床にくっついてしまったり、異物を拾ってくる原因にもなります。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] 10 Common Paw Problems in Dogs
凍結防止剤で肉球を傷つけてしまった柴犬〜新しいブーツをもらって大喜び【動画】 | the WOOF
犬に靴…というと、笑われることもあります。「そんなもの、必要ないでしょ」と言われることもあります。