小さな”低血糖アラート犬”〜飼い主の命を6回救ったチワワ

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世界で活躍するワンコにスポットを当てる【いぬ探訪】。今日は、アリゾナ州で糖尿病の飼い主さんに寄り添うチワワのシュガーをご紹介します。低血糖アラート犬として働く彼女は、すでに6回も飼い主の命を救ってきたヒーロー犬なのです。


チワワといえば小さくて可愛らしい愛玩犬。向こう見ずな勇敢さを見せることもありますが、誰かを助けるというよりは助けられる犬という印象の強い犬です。

しかし、アリゾナ州に住むシュガーは違います。シュガーは、糖尿病の飼い主を助ける資格を持った介助犬で、これまでになんと6回も飼い主であるトニーさんの命を救ってきたのです。


キリリとカッコイイ、シュガーさん image by KYMA

現在はトニーさんに「私の全て」とまで言わせてしまうシュガーですが、はじめは彼のお気に入りではありませんでした。シュガーは愛玩犬を求めていた奥さんの願いにより迎え入れられた犬で、トニーさんははじめ「チワワなんて…」と思っていたそうです。

しかしトニーさんはすぐに、その考えを改めます。服従訓練を始めたシュガーはとにかく賢く、実に優秀なイヌでした。


”サービスドッグ”のワッペン image by KYMA

そしてシュガーが3歳になったころ、トニーさんはシュガーをプロの訓練士に委ねることを決意します。トニーさんの持病である糖尿病が悪化して、介助犬の助けが必要になったからです。

シュガーは介助犬養成プログラムにおいても、類稀なる賢さを見せつけます。シュガーが受けた”低血糖アラート犬”養成プログラムは、課程終了までに2年の月日を要しますが、シュガーはこれを8ヶ月で終えてしまったのです。

そして、訓練を終えてからわずか3週間後、シュガーは最初の”低血糖アラート”を発します。トニーさんの血糖値が急降下したことを匂いの変化で察知したシュガーは、トニーさんの顔を舐めてその危機を伝えたのだといいます。

「シュガーは文字通り、私の命を6回救ってくれた。シュガーのおかげで、夜中に昏睡状態に陥る事態を防ぐことができたんだ」


二人はいつも一緒 image by KYMA

素晴らしき哉、シュガー。チワワが糖尿病のアラート犬として働くケースは、世界的にみても珍しいのだとトニーさんは胸を張ります。

糖尿病のアラートドッグとして働く犬の名前が「シュガー」とは、なかなか気が利いていますが、名付けた当時はそんな意図はなかったのだそう。単に被毛がブラウンだったから、「ブラウンシュガー」を略して「シュガー」と命名したのだといいます。

しかし今では、シュガーという名前をつけられたこと運命のように感じられます。飼い主を守ることが、彼女の天命のようにも思えてきます。

「彼女は私の全てです」とトニーさん。「動物が命を救ってくれる、そのことだけで胸がいっぱいになることですが、それが6回ともなると…。信じられませんよ」

h/t to Dog saves owner’s life six times – KYMA

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