子犬は人間の赤ちゃんと同様に、成長のためにたくさん眠ることが必要です。犬の睡眠時間は12-14時間と人間より長いものですが、子犬の睡眠時間はそれ以上の16-18時間と言われています。
良い睡眠は良い犬を育てる
産まれたばかりの赤ちゃん犬は、食べて寝るのが大事な仕事。24時間のうち22時間は目を閉じているそうです。成長につれて睡眠時間は短くなりますが、3か月齢で15ー20時間はウトウトしているのが子犬というものです。
睡眠は、脳や中枢神経、そして筋肉や骨の成長のために必要なものです。免疫力の高い犬を育てるためには良い睡眠が必要とも言われます。不十分な睡眠は、問題行動につながるうえ、免疫力の低い病気がちな犬に育つ恐れがあるのです。
子犬の睡眠〜昼の眠り、夜の眠り
子犬は夜通し眠ってはくれません。細切れに寝て何度も起き、排泄したり暖かく安全な場所を探します。一般的に、16週くらいから眠りは長くなりますが、やはり途中で起きてトイレに…ということも少なくはありません。夜は合計で6-10時間を眠って過ごします。
そして昼の時間の6-10時間も、睡眠に費やされます。眠りに就く前は元気一杯遊びますが、だんだん落ち着いてきて次第に眠りに落ちていきます。30分から1時間ほどでまた起き出し、元気を取り戻して飼い主さんを笑顔にします。
うちのコ、寝すぎ?〜心配したほうが良い場合
うちのコ、すごく長く寝る…。普通です。良いことです。成長期にある犬であれば、長い時間寝るものです。起きている間、元気いっぱいで幸せそうであれば、寝すぎを心配する必要はなさそうです。
ただ、起きている間も元気が無く、眠る時間が長い場合は、病気や怪我を疑ってみても良いでしょう。貧血症、ノミ・ダニ、寄生虫の問題があるかもしれません。子犬の歯茎を確認し、青白いようならば貧血症の恐れがあります。ノミ・ダニ、寄生虫などは子犬から栄養を奪い、元気をなくす原因です。
起きている時も元気がないのなら、獣医師に相談してください。
子犬に良質な睡眠を〜飼い主さんができること
赤ちゃんを寝かしつけるのが大変なように、子犬をおとなしく寝かせておくのも大変なものです。ここでは、ワンコを寝かしつけるためのちょっとした工夫をご紹介します。
1. 子犬が寝やすい睡眠環境を作る
どんな場所でも眠りにつけるコであれば、昼は飼い主さんの近くで寝かせるのも良いでしょう。ただ、興奮して眠らない、もう少し寝かせたい、他に用事があるなどの場合は、静かで暗い寝床を作って別に休ませるようにしましょう。
クレートに暗めの布をかけるなどでも良いですが、かける布を引き裂くこともあるので、いたずらされても良い布を使うことをお勧めします。
2. 疲れた犬は眠る犬
私の経験。イヌ家族を迎えたばかりの頃、「犬が眠ってくれない」とこぼしたら、犬を飼っていない同僚に「ものすごいお散歩をすれば疲れて眠るんじゃない?」というアドバイスを受けました。ものすごいお散歩の定義が未だにわかってはいないのですが、起きている時間にエネルギーを消費させるというのは良いアイディアです。興奮させすぎるのはよくありませんが、しっかり遊ばせてたっぷり寝かせるのは良いことです。
3. ご飯とお水
食事は、夜寝かしつける3時間ほど前に終えておきましょう。夜中にトイレに行きたいと騒ぐか、朝にショックを受ける恐れを減らします。
お水は十分にとらせた方が良いのですが、あまり多いとオシッコの心配もあります。1時間ほど前にお水を飲ませ、おトイレも終えておくと良いでしょう。
4. 何よりも必要なものは忍耐力
子犬はあなたの思い通りにはなりません。夜中でも構わず鳴いたり吠えたりガタガタしたり…。「こっちが泣きたいよ」という状況になることだって少なくはありません。
眠ってくれない期間はいつかは終わります。子犬を怒ったり罰したりしても効果は少ないので絶望的な気持ちになりますが、問題の多くは時間が解決してくれます。怒ったり罰したり、変な商品を試すことより必要なのは忍耐力。どうしてもダメだ、これは異常だ!と思ったら獣医師さんに相談してみてください。病気や怪我がないかを確認してもらえますし、良い解決方法を伝授してもらえることもあります。
Featured image credit localpups / Flickr
ダックスフンドでブリトーをつくる〜食べたくなるほど可愛い子犬巻きの作り方【動画】 | the WOOF
【やくそく】子犬巻きは優しく柔らかく包むこと。そして、ワンコが嫌がったらすぐにやめること! ちょこちょこと歩く姿が愛らしく、世界中にたくさんの愛好家を持つダックスフント。胴が長いというその容姿から、ソーセージ・ドッグという愛称でも知られています。