【犬と殺虫剤】中毒などの悪影響あり!害虫駆除剤の使用や保存は注意が必要

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私たちは、殺虫剤・害虫駆除の薬剤を生活の至る所で使用しています。家では防虫剤、虫除けスプレーを使用し、外出すれば駆除薬が噴射された芝生の上を歩き、そしてペットたちにもスプレーや首輪装着の形で直接使用しているなど、振り返ると非常に身近なものであることがわかります。

殺虫剤・防虫剤・害虫駆除剤は、私たちを守ってくれるものである一方で、生き物を殺すために使用するものです。人間にも犬にとっても、毒になる成分が含まれているものだと心得ましょう。犬たちは、呼吸による吸収、皮膚からの吸収、場合によっては食べてしまう事で、これらの成分を取り込みます。殺虫剤等にかかるリスクコントロールのポイントは、’有害成分取り込み量をできるだけ少なくする’ことにあります。

ペットがいる家庭で防虫剤・害虫駆除剤を使用するときの注意点

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image by Craig Dennis / Flickr

もっとも簡単、かつ有効な方法は、使用するあいだ(ラベル記載の安全が確認されるまでの期間。商品によっては準備の時間も含む)はペットを外に出すというものです。注意すべきは、ペットだけでなくペット用品(ベッド、オモチャフード、水など)も外に出しておくという点。

室内で使用する際は、少なくとも別室に避難させることが必要です。ゴキブリ駆除剤や殺鼠剤を長い時間置く方法をとるときは、それらを囲うか犬たちを囲うか、いずれにせよ犬たちの手の届かない場所に置く必要があります。’置き型’には、獲物をおびき寄せるために匂いや味や形態に工夫が凝らされており、これが犬達をも魅了するので要注意です。また、一晩おく場合は翌朝に死骸の片付けをすることも忘れずに。死骸を食べてしまって病院に運ぶリスクをなくしておきましょう。

室外で使用する場合も、基本的には室内と同じ注意です。使用後の一定時間(液体であれば乾くまでの時間)は、犬をそばに近づけないことです。中には犬に健康被害を及ぼさない成分を使用と謳っている商品もありますが、リスクはゼロではありません。近づけない、口にさせないというのが最良の策です。庭用の犬猫忌避剤を使用してガードするのも良いでしょう。

愛犬に防虫剤を使用する場合の注意点

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image by Don DeBold / Shutterstock

必ず犬用であることを確認してから使用しましょう。使用の際にはラベルを確認し、記載してある使用方法及び使用量に従うこと。多量に使用すると、成分が体に過剰に作用するなどして、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

また、ラベルに’犬用’や’犬のみに使用’と書かれているものは猫や他の動物には使用しないように注意してください。また、商品によっては成犬の使用のみを想定して開発されたものもあります。これらのリスクを避けるためには、ラベルの記載が詳細にある商品を選ぶことを心がけるようにすることです。

お散歩の際の留意点

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image by PINKÉ / Flickr

外で撒かれている除草剤、防虫剤など、ペットにとって毒になる成分が含まれているものもありますが、基本的にはそれほど心配の必要はないものです。ほとんどの除草剤等は犬にとって魅力的な匂いや味はせず、むしろ忌避するような匂いを発していることが多いものです。

ただし、口に入れても良いというわけではありません。食いしん坊ワンコで、虫や草を食べるのが大好き!というコについては、誤食のリスクを減らす意味でもやめさせるようなトレーニングをしたほうが良いでしょう。


忙しいペットの飼い主さんからすれば、どの成分がどう影響する…という細かい点に気を配るのは無理な話だと思います。そこまでする必要はありません。ラベルを見て商品を選択し、ラベルを見て正しく使用する。これだけ十分です!それだけで殆どのトラブルは回避できるものですよ。

Featured image credit Stephen Bowler / Flickr

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