危険な夏〜愛犬を脅かす暑い時期の5つの危険

健康管理
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もうすぐ、楽しい夏がやってくる!

夏休みをとって、愛犬とゆっくりしよう、存分に楽しもうと意気込んでいる飼い主さんも多い季節です。

ただこの季節、ご存知のとおり犬にも人にも危険がイッパイ!お出かけ前に一通り、どんなリスクがあるのかを確認しておきましょう。

熱・暑さ・紫外線

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image by Tom Blackwell / Shutterstock

言うまでもないことですが、ワンコたちは暑さに弱いもの。人間に比べ、体温調節の機能が働きにくい体の構造になっています。

とりわけ”鼻ぺちゃ犬”などのマズルの短いワンコたちは、鼻腔や鼻孔が狭く呼吸効率が悪いこと、咽頭軌道が狭く熱の発散をうまくできないことから、体を冷やすことが不得意です。また、北方原産の犬たちは、被毛が厚いために熱を逃がすのが不得意です。

この時期には犬の熱中症に注意が必要です。元気な成犬はもちろん、子犬や老犬については特に気をくばる必要があります。

  • 熱中症に注意:人間にはそれほど暑くない場所でも犬にはサウナにいるかのような暑さです
  • 犬を車に放置しない:車中の温度は急激に高温になります。不測の事態を避けるため、犬の車中放置は絶対にやめましょう
  • 肉球やけどに注意:アスファルトの温度は非常に高温です。肉球やけどには注意が必要です
  • 脱水に注意:驚くほど早く、犬は脱水状態に陥ります。常に新鮮で美味しい水が飲めるように準備しておきましょう。お留守番の時には、ウォーターボウルを2つ準備するといった工夫が必要です
  • 紫外線に注意:人間と同じく紫外線は皮膚癌などの原因になります。犬用日焼け止めを塗る、洋服を着せるなどの対策をとりましょう

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image by localpups / Shutterstock

飲み水ではなく、プールや海などの水場での危険のこと。すべての犬が泳げるわけではないというのは、飼い主としてしっかりと認識しておきたいところ。泳げないコにとって、プールや海は恐ろしい危険な場所なのです。

ただし、人間と同じように、泳げないからといって水辺の遊びを諦める必要はありません。カヌーやラフティングに挑戦したいというワンコと飼い主さんもいらっしゃるでしょう。犬用のライフジャケットを着用させましょう。泳ぎが得意なワンコさんも、もしもの時の備えとして、ライフジャケットを着用しておくのは良い選択です。

虫・害虫

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image by Andrew. / Shutterstock

ノミやダニは年中いますが、夏の暑い時期は彼らの活動が最も活発になる季節。そして、病気を媒介する蚊も元気いっぱいに獲物を待ち構えています。

獣医師と相談の上、効果的なノミ・ダニ予防薬を投与することを強くお勧めします。また、蚊を寄せ付けないように、犬用の虫除けを装着、または噴射しておくことをお散歩前の習慣にしておきましょう。

ハチにも注意が必要ですが、ハチを避けるためだけにワンコ達にニオイ嗅ぎまで禁止するのは少し酷というもの。刺されてしまったら、動物病院へゴー。薬によっては、症状を悪化させる成分が含まれるものがあるということです。

パーティ

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image by Yelp Inc. / Shutterstock

夏の時期には、パーティにお呼ばれするワンコも少なくはないと思います。屋外だとバーベキューなど魅惑的なパーティも多いのですが、そこで供される食べ物・付属物は危険がいっぱいです。

  • お肉:火がしっかり通っていないと、下痢を引き起こしてしまいます
  • コーンの芯:窒息の原因になります
  • フルーツ:アボカドやピーチ、グレープなど、盗み食いやおすそ分けに注意
  • :骨のついた肉は人間にも犬にも魅力的ですが、飲み込んでしまうと窒息、消化器系に悪影響、腸を傷つけるなどします
  • 爪楊枝・串:とりわけ恐ろしいのが、お手ごろサイズの爪楊枝。飲み込むと予想どおり腸に穴を開けます

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image by Yamanaka Tamaki / Flickr

知らない場所でのお外遊びの際に、気をつけておきたいのが”犬に毒になるもの”のこと。見たこともない植物・花などで犬に毒になるものがあるかもしれません。

また、化学肥料や農薬、除草剤も犬には毒です。ガーデニングを楽しむご家庭では、こうした毒になるものを犬が口にしないよう、別の場所に置く、一緒にいるときにしかガーデニング場所には近づけないなどの工夫を怠らないようにしましょう。


あまり神経質になりすぎると、飼い主さんにとっても犬にとっても負担ですし、せっかくの夏を存分に楽しめませんよね。ただ、どんなリスクがあるのかを頭に留めておくことは、頼れる飼い主さんとして必要なことだと思います。

また、暑さ対策については「心配しすぎかな?」と思うくらい準備しておいても良いと思います。毎年、かなりの数の動物たちが、熱中症で動物病院に運ばれていることを、是非お忘れなく。それでは、楽しい夏を過ごしてくださいね。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] ASPCA Provides Pet Safety Tips for the Scorching Summer Season | ASPCA

Featured image credit underactive / Flickr

犬たちの夏休みの過ごしかた 〜 Dog Days Of Summer 【動画】 | the WOOF

夏休みはニンゲンの子供だけのものじゃない! とばかりに「夏のアソビ」をエンジョイしているワンコの様子を編集した動画です。 野球の練習をしたり、庭の芝刈りのお手伝いをしたり、プールでぷかぷかしてみたり。パピーたちも、成犬の背中に乗って犬かきの練習をしたり、アメフトボールのキャッチ練習をしています。

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