甘くて美味しいブドウは、可愛くて食べやすい素敵なデザート。しかし、犬にとっては毒性が高い危険な食べ物。絶対に食べさせてはならないNGフードです。
この記事にはこんなことが書いてあるよ!
ブドウは完全NG〜1粒でも危険
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ブドウやレーズンは、毒性反応が引き起こすことがわかっていますが、どの物質が反応を引き起こすかについて特定した研究はまだありません[1]。マイコトキシンやサリチル酸の可能性を疑う研究者もいますが、はっきりしたことはわかっておらず、どんな形の摂取でも、犬を危険に晒す恐れがあると考えるべきです。
ブドウは、それが赤でも緑でも、乾燥したレーズンでも焼き菓子でも、オーガニックだろうと裏庭栽培だろうと、いかなるものも有毒です。ワインは、ブドウとアルコールという2大NG巨頭のコンボですので、ひと舐めでもNGです。
大量に摂取するのは、どんな果物であっても中毒症状を引き起こしますが、ブドウの場合はそれが一粒でも重篤な症状を引き起こすことがあります。個体によって感受性に差があり、ある犬が全く平気でも、別の犬はほんの少量でも中毒症状を呈することがあるのです。どの犬がより敏感であるかは、予測することができません。
ブドウによる中毒症状
ブドウを摂取した際の中毒症状で一般的に見られるのは、24時間以内の嘔吐です。食欲不振、嗜眠、そして下痢などが、次の12〜24時間に見られることがあります。
さらにブドウの毒は、急性腎不全を引き起こすことがあります。急性腎不全の兆候には、吐き気、食欲不振、嘔吐、下痢、喉の渇き、過剰な排尿、脱水症状などが含まれます。中毒が進行すると腎臓は働きを止め、尿を作らなくなってしまいます。血圧は劇的に上昇し、昏睡状態に陥ります。腎臓は再生または修復する能力がほどんどないため、完全に機能を止めてしまった場合には、安楽死という選択しか残されません。
食べてしまったら、すぐに動物病院へ
ブドウの摂取は、即時に治療を要する緊急事態です。すぐに動物病院に駆け込みましょう。毒素が吸収されるより早く嘔吐を誘発する必要があります。
すでに嘔吐が始まっている時も、「もう大丈夫」と自己判断することなく、あるいは更に嘔吐を強制することなく、獣医師の診断を仰がなければなりません。大切なのは初期症状を止めることではなく、腎臓を保護する処置だと考えましょう。動物病院では、嘔吐の誘発だけでなく、胃洗浄や活性炭の投与を含む処置や、尿を作る機能を維持するための液剤療法などを行うことがあります。ブドウの摂取に関しては、様子を見ましょうという選択肢はなく、即時に動物病院というのが唯一の採るべき道です。
甘くて美味しくて魅力的なブドウですが、チョコやタマネギと同等(またはそれ以上)に危険な食べ物です。
とにかく犬には食べさせないことが大切です。ついウッカリ落としてしまうのもNG、テーブルやキッチンカウンターに出しっぱなしにするのもNGです。食いしん坊さんと暮らしているご家庭は、すべての家族に周知徹底をしておきましょう。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Grape and Raisin Poisoning in Dogs | petMD | petMD
Featured image credit The.Rohit / Flickr
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