太りすぎで安楽死間際だった犬、体重を半分以下にする減量に成功

ストーリー
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ハニーは体重約30kgのビーグルで、健康な犬の倍以上のお肉をつけていました。彼女のお腹は地面にくっつくほど大きく、排泄物をよけずに用を足すことすらできませんでした。

そしてハニーは太り過ぎのため、安楽死させるために保護施設に運ばれました。

SPCAによれば、彼女の飼い主は高齢の認知症の女性で、いつ食事をさせたかを覚えていられず、ハニーに何度もごはんを与えていたようです。

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食いしん坊のビーグルは、はじめは幸せにごはんを平らげていたことでしょう。しかしお腹を引きずるようになり、排尿も自分にかけてしまうようになってからは、あまり幸せではなくなってしまいました。

さらに彼女は不運なことに、甲状腺機能低下症を患っていました。甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの分泌量が不十分となる疾患で、症状には体重増加も含まれます。

そうしてどんどん体重を増やしたハニーは、昨年6月には約30kgの巨大ビーグルになっていました。保護をしたナイアガラ郡にあるSPCA(Niagara SPCA、動物虐待防止協会)によれば、当時の彼女は前脚で体を引きずってしか動くことしかできず、お腹には無数の擦り傷がついていたそうです。それもそのはず、ハニーはビーグルの平均的な体重10kgを20kgもオーバーしていたのです。

彼女には、安楽死という選択肢しかない。周囲の人はそう思い、SPCAに連れてこられたというわけです。

しかし、受け入れたSPCAには、安楽死という選択はありませんでした。ナイアガラ郡のSPCAは、いわゆる”No-kill shelter(殺処分をしない)”で、まずは命を救う道を模索しなければならなかったのです。「体重を落とせばハニーを救うことができる」と、職員らは希望をつなぎました。

こうしてハニーのダイエットが始まりました。獣医師らはまず、甲状腺の問題に対処するための投薬を行い、併せて運動プログラムも開始しました。週に2回は水中トレッドミルで歩行訓練をし、助けを借りれば自分の体を支えられるようになったところで地面を歩く練習もしました。

そして6ヵ月後、彼女の体重は13.6kgになっていました。かつての体重の半分以上の、マイナス17kgのダイエットに成功したのです。

分厚いお肉の下には、陽気で活発で外遊びが大好きなビーグル犬が隠れていました。健康状態の改善が、本来のハニーを呼び戻してくれたようです。

心と身体の元気を取り戻したハニーは、新しい家族探しに取り掛かりました。そしてわずか数日で、信頼できる飼育経験豊富な人と巡りあうことができました。理想体重まであと2kgほど脂肪を落としたい彼女のチャレンジは、さらにさらに続いていくようです。

これまで絶対に諦めず、頑張り続けて来たんだもん、きっときっと、幸せになれるよ。

h/t to wgrz.com | Honey the Beagle drops pounds, gains life

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