飼い主の”優しさ”により肥満になったコーギー、37kgのダイエットに成功

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通報を受けた愛護団体が発見した犬は、食事の与えすぎと運動不足のため巨大化し、歩くことすらままならない超肥満犬になっていました。

通常の体重の4倍近くになった超肥満犬

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image by Scottish SPCA

スコットランド東部のアールストンに住むタイコ(Tyko)は、60代の夫婦に大事にされていた愛されワンコ。ただ、飼い主の愛し方はタイコを死に向かわせる誤ったものでした。

スコットランド動物虐待防止協会(SPCA)がタイコを発見し、保護したとき、彼の体重は49kgでした。10-13kgが適正体重と言われるコーギーですから、4倍近くも膨らんだということになります。担当したSPCAの獣医師は、「こんなに太った犬は見たことない」とコメントし「アザラシを彷彿させる」と付け加えました。

タイコは、数歩歩いただけで息が上がってしまい、地面にへたり込んでしまったということです。

飼い主は、病的に肥満の犬に対する適切な世話を怠ったことについて有罪を認めています。告訴は、2015年の4月1日から10月13日の期間に、適切な食餌の提供と運動や呼吸器の治療を行わなかったことに対するものであり、最大で12ヶ月の懲役、2万ポンドの罰金、またはペットの飼育資格の剥奪の可能性があります。

「優しさが犬を殺す」ということ

明らかな動物虐待のケースではありますが、”優しさ”が絡んでくるところが通常の虐待とは異なる点です。

飼い主が散歩をさせなかったのは「タイコが散歩を嫌ったためで、悪意はなかった」と弁護士は主張します。近所で行われた花火大会をきっかけに、タイコは外を怖がるようになり運動することがなくなったのだといいます。また、肥満にさせたのも意図的ではなかったというのです。どうやらこれは飼い主の無知と”優しさ”が、生んだ悲劇であったようです。

処罰はまだ確定していませんが、飼い主はすでにタイコの飼育権を失っています。SPCAの厳しい食事制限を経て、タイコは37kgの減量に成功しました。余分な脂肪を脱ぎ捨てた犬は、新しい家族探しに注力するということです。

「甲状腺の問題を抱えているので、残りの犬生は薬を必要とするものになるが、大きな問題にはならないだろう」と獣医師が太鼓判を押すタイコ。求めているのは、他のペットがいない家で、現在のスリムな体型を維持することに協力的な家だそうです。

Featured image credit Scottish SPCA

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