どれだけ寒ければ犬も寒いの?〜「犬には寒すぎる日」を知っておこう!

健康管理
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体の芯まで凍りつくような寒さの日であっても、平気な顔して走り回るワンコたち。

「やはり毛皮を着ているから、寒くないのであろうか…」と思いきや、気づいてみたら鼻水タラーリ…なんてこと、ありませんか?

君たちは寒いのか?寒くないのか?それとも我慢をしているのか…さぁ言ってごらん!と詰め寄りたい飼い主さんのために、今日は愛犬の寒さレベルを判断するための材料をご提供しましょう。

★ 写真参加: ann (トップ画像左)とcocoro (同右) 記事内の写真は全て ©anncocoromama / Instagram

犬の寒さを判断するためのチャート

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愛犬の意見を聞いてみたいところですが、犬語が不自由な私たちにはもう少し分かりやすい指針も必要です。

そこでお役に立ちそうなのが、The Tufts Animal Condition and Care (TACC) systemが提供するデータ。上記のチャートは「犬には寒すぎる日」を判断するための一つの基準として、このデータをもとにthe WOOFで作成しました。

ただ、犬の耐寒レベルは以下のように様々な要因によって左右されます。愛犬の様子や状況に応じて、適宜判断してくださいね。

犬の耐寒レベルを左右する8つの要因

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お日様出てる時は、寒くないよ! © anncocoromama / Instagram

犬にも犬種差と個体差があって、寒さに強い犬もいれば、大の苦手という犬もいます。耐寒レベルを左右するのは、どんな要因なのでしょうか。

1. 被毛のタイプ

被毛(コート)の有無やタイプ、毛の密度によって耐寒性は異なります。犬は毛を逆立てたり寝かせたりすることによって、体温を調節するからです。

まずは生え方による違い。ダブルコートかシングルコートかで耐寒性は大きく異なります。シベリアン・ハスキーやニューファンドランド、サモエドなどのダブルコートの犬は寒さに強い傾向があり、シングルコートの犬は寒さに比較的弱い傾向があります。被毛のない犬(ヘアレス)は、’裸のワンコ’の愛称のとおり、寒さには非常に弱いです。

また、毛質(直毛、カール、絹糸状、巻毛状など)によっても保温性は異なります。ワイアーヘアードの犬は、保温性が高いと言われています。

2. 被毛の密度

被毛の密度によっても耐寒性は異なります。ヨークシャー・テリアは1㎠あたりに100本の被毛が生えていますが、フィニッシュ・スピッツ(北方系の犬の一つ)は600本生えているのだそう。

3. 被毛の色

晴れた日限定ではありますが、濃い色の被毛を持つ犬は、太陽光から熱を吸収することにより体温を保つことができる分、耐寒性は高いです。暑い夏に苦労する分、寒い時期には暖かく過ごせるというカンジかな。

4. 体の大きさ

小さな犬は、容積に対する表面積の比が大きくなる分、保温性は低くなります。

5. 体重

体脂肪は素晴らしい断熱材となり、犬を寒さから守ってくれます。まぁそうは言っても、寒さから守るためにおデブにするというのは正しい選択とは言えません。

6. 体調

人間と同じように、犬も体調によって体感温度は異なります。また、冬の寒さに慣れた春先は寒さをあまり感じないものですが、寒さが始まった初秋の頃はひどく寒いように感じるものです。

7. 年齢

とても若い犬、年老いた犬は、体温調節が不得意です。少しの寒さでもひどく堪えます。

8. その日の気候

寒い時期の強い風は、犬たちを寒さから保護する能力を大幅に低下させます。雨や雪で身体が濡れてしまえば、人間と同じように体温は奪われます。

犬たちの「寒すぎる!」サインを読み取ろう

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寒いんで、ちょっと隠れてみた © anncocoromama / Instagram

愛犬が「寒ーい!なんとかして!」と伝えてくる方法は様々です。以下のような行動をしていたら、ビビッと察して寒さ対策をしてあげましょう。

  • 泣き言や吠え声:いつもと違う鳴き声は、何らかの不調のサイン。「寒い」「痛い」を伝えようとしているのかもしれません
  • 動きを止める:肉球に不調を感じているのかもしれません。
  • 震え:寒さを感じているときに、犬たちも体を震わせる事があります
  • カーミングシグナル:寒すぎる時は、不安や恐怖を感じるボディランゲージで表現する犬もいます
  • 逃げ場を探す:寒さから逃れるために、茂みの下、車の下、または暗い狭い場所などに逃げ込もうとする犬もいます

「犬には寒すぎる日」には家でできるトレーニングや、お家遊びを取り入れて、愛犬と一緒に暖かく過ごしましょう。冬を元気に健康に過ごしましょう!

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Tufts Animal Care and Condition (TACC) scales for assessing body condition, weather and environmental safety, and physical care in dogs
[2] How Cold is too Cold for a Dog? | petMD

【冬来たる】寒い時期の犬のお世話〜冬を健康に安全に楽しく乗り切るために | the WOOF

寒い季節は犬にとっては過ごしやすい…そんな印象もありますが、極端な寒さによる健康リスクもあるのです。 愛犬に、健康に冬を乗り切ってもらうためのTipsを、簡単にまとめておきます。ぜひ目を通して寒〜い冬に備えてください。

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