犬も高齢になると、寒さへの適応が上手にできなくなります。気温が下がると関節や骨の痛みがひどくなり、歩いたり寝たりが難しくなるものです。
シニア犬にこの冬を元気に快適に過ごしてもらうために、飼い主が気をつけなければならないことをまとめました。
暖かく!とにかく暖かく!
寒い時期でも外に全く出ないというのは良い考えではありませんが、快適な時期のように長い時間を過ごすのも考えものです。寒い時期には、外での散歩や遊びの時間を短めにしましょう。どのくらい寒ければ犬にも寒いのかは、『どれだけ寒ければ犬も寒いの?〜「犬には寒すぎる日」を知っておこう!』を参考にしてください。
寒さに強い犬もいますが、毛皮を着ていても寒さに弱い犬もいます。愛犬の犬種特性や被毛の特徴を確認し、必要に応じてセーターやコート、そしてブーツを着用させて、暖かさを保ちましょう。
関節の保護に気を配る
シニア犬の多くは、関節の痛みに苦しんでいます。暖かい時は問題がなかった関節も、寒くなると軋みがひどくなり、痛みを強く感じることもあります(人間と同じですね!)。
犬が骨や関節に問題を抱えているのなら、獣医師に相談し、必要に応じて痛みを緩和する薬の処方やサプリメントの推薦をお願いしましょう。グルコサミンやコンドロイチンは、硬くなる関節に効果があると言われていますが、これも与える前に獣医師に相談した方が安全です。
関節や筋肉は、使わなければ硬くなり、さらに痛みがひどくなるものです。また、犬に外の空気や刺激が必要なのは、夏でも冬でもかわりはありません。ひどく寒い日や関節痛がひどい場合には、室内ドッグランや室内プールを利用するのも良いでしょう。毎日少しずつ、何らかの運動をして筋肉を適度にほぐしましょう。
ブーツを積極的に利用しましょう。防寒だけでなく、滑りの防止に活躍するブーツは、シニア犬の強い味方です。すでに痛みの出ている犬だけでなく、まだまだ元気な犬についても、痛みの予防に役立ちます。
いつも以上に食事を気遣う
シニア犬に高品質の食事を与えるのは大切なことです。特にこの季節は食べたものが薬のように作用して、犬の身体を守ってくれます。良い食べ物は犬の身体を暖かく保ち、気分をもアゲてくれるものですから、いつも以上に気遣ってあげましょう。
一方で寒い時期は、体重を増やしてしまいがちな時期でもあります。与える食事の内容に気を配る一方で、与える量は控えめにしなければなりません。体重を少し減らすと、骨や関節への負担が軽減されます。
寝床を暖かく保つ
冬は寝床を見直して新調する絶好の季節です。冷たくて硬い床から犬の身体をまもる、素敵なベッドをクリスマスや新年のプレゼントにしましょう。骨や関節に痛みがある犬なら、整形外科用のベッドや温め機能があるベッドも検討すると良いでしょう。
冬の寒さは、家族全員にとって厳しいものですが、シニアにとっては特に厳しいものです。愛犬が元気に春を迎えられるように、暖かく、痛みなく、元気で美味しい(^^)冬を過ごさせてあげてくださいね。
Featured image credit Christoph Schmid / unsplash
【冬来たる】寒い時期の犬のお世話〜冬を健康に安全に楽しく乗り切るために | the WOOF イヌメディア
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