シニア犬の睡眠〜私の犬は眠りすぎ?病気を心配すべきなの?

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いつも元気なワンコたちですが、年齢を重ねると活動時間は減少し、眠りの時間が長くなってくるものです。

たっぷり寝るのは普通かもしれないけれど、朝から晩までスヤスヤグースカ寝てばかり…となれば「シニアとはいえ、この睡眠時間は長すぎじゃない?」と疑問に思うこともあるでしょう。スヤスヤ姿は可愛いですが、病気だとしたら早く対処してあげたいものですよね。

シニア犬はどのくらい眠るのか?

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image by Joyce Romero / unsplash

「シニア犬はどのくらい眠るのか?」の質問に答える前に、「シニア犬」について確認しておきましょう。

あなたの犬がシニアかどうかは、犬種によって変わってきます。大型犬および超大型犬は6〜7歳でシニアとみなされますが、小型犬では8〜9歳でようやくシニアの仲間入りを果たします。

私たち人間と同じように、犬たちも年齢を重ねるごとに、老化の兆しがみえはじめます。口の周りに”白髪”がちらほら見えはじめたり、お散歩のペースが遅くなったり、帰宅時のお迎えが遅れたりしはじめます。

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睡眠時間の増加も、老化のひとつのサインです。年齢が高くなればなるほど、必要な睡眠時間は長くなります。睡眠が少ない犬でも14〜15時間、長いコだと18〜20時間を眠りに費やしても、シニア犬なら普通です。

犬の睡眠時間は、子犬で16〜18時間、成犬になると12〜14時間ほどに減り、シニア期を迎えると再びベッドの上で長い時間を過ごすことになるのです。

眠りすぎの犬〜考えられる身体の不調

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image by Grace Ho / unsplash

長い睡眠は普通のこと。とはいえ、散歩の誘いも断ってベッドでうつらうつらしているのなら、病気の可能性も疑ってみなければなりません。

痛みがある場合:関節炎や関節痛など、骨や筋肉の問題に苦しんでいるとき、犬の睡眠時間は長くなります。関節の病気は多くの犬が抱える進行性の疾患で、犬たちは痛みによる疲労とストレスから長い睡眠時間を必要とするようになります

甲状腺機能低下症およびその他のホルモン不均衡:中高年の犬によくみられる甲状腺機能低下症も、過度の眠気の一般的な原因です。健全な代謝を維持する役割の甲状腺ホルモンが減少した状態で、活動性が大きく低下するとともに、だるさなどが現れ、より多くの睡眠をとる傾向がみられます

その他、犬の身体に負担をかける病気(癌など)の場合

ただし、ペットの睡眠時間には、健康か病気かを線引きするような公式なガイドラインはありません。愛するシニアワンコの眠りが普通か、そうでないかを見極めるためには、飼い主による定期的な睡眠パターンの観察が、とても重要になります。

睡眠パターンの大きな変化には注意が必要

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image by Eli Christman / Flickr

愛するシニアワンコの行動および睡眠の様子を観察し、基準をもっておくことで、早期に変化を捉えることができます。

注意すべきは、「突然の変化」、「連続した変化」、「複数の変化」です。

たとえば、睡眠の習慣が突然に変わったら、それが何日続くのかを確認しなければなりません。複数の変化がいっぺんに見られるなら、病気であることを疑わなければならないでしょう。いつもと違う様子が何日も続き(たとえば3日以上続いたら)、複数の症状がいっぺんに観察できるなら、すぐに動物病院に電話をしましょう。

睡眠時間が長くなるだけでなく、短くなる場合も注意が必要です。いつもより眠れていないときも、病気の兆候が疑われます。犬の認知機能障害(別名犬の認知症)、心疾患または心不全の悪化などは、夜間不安からの睡眠障害がみられます。

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睡眠パターンの変化のほかに、以下の症状がみられる場合は、健康に問題がある可能性があります

  • 室内での事故(物にぶつかる、ジャンプに失敗する)
  • 食欲不振
  • 元気がない、無気力、遊ばない
  • くしゃみ・咳
  • 嘔吐・下痢
  • 水を飲まない・水を飲みすぎる

シニア犬は健康であっても、たくさんの時間をスヤスヤして過ごします。静かでゆったりできる寝床を用意してあげましょう。

病気や身体に不調があるワンコの場合は、特定のニーズに対応するベッドに投資すると良いでしょう。関節炎や関節痛に苦しむ場合は、整形外科用に特別つくられたドッグベッドが痛みの軽減にいい仕事をしてくれます。

Featured image creditNathan Dumlao/ unsplash

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