飛行機と犬は、とにかく相性が悪いもの。急激な室温の変化や騒音などのストレス環境が、犬たちを襲い苦しるのです。
とくに短頭種とよばれるマズルの短い犬たちは、気道が狭く鼻呼吸が不得意です。呼吸障害や熱中症を発症するなど、体には変調をきたす可能性が高く、航空会社によっては乗機できない規則があるところもあります。
7月5日、オーランドからフロリダへ向かうJetBlueの機内に乗り込んだのも、そんな短頭種のワンコでした。3歳にフレンチ・ブルドッグのダーシーは、しばらくは飼い主さんの膝で落ち着いていましたが、時間がたつにつれ息があがり、呼吸が早くなってきました。
客室乗務員が身体を冷やすためのアイスパックを持ってきた頃には舌も歯肉も青みがかっており、酸素が不足していたことは明らかでした。
顧客の緊急事態に、乗務員のRenaud Fensterは即座に対応しました。機長に状況を説明し、4本脚の顧客への酸素ボンベとマスクの使用許可を求めたのです。機長にの答えは”Go ahead”。「やってみなさい」との回答でした。
この措置が、ダーシーの命を救いました。
ジェットブルーはABCニュースに、「わたしたちは皆、4本脚の仲間を含む全てのお客様に、安全で快適なフライトをしていただきたいのです」とコメントしています。「クルーの素早い機転に感謝するとともに、ウースターに着陸したとき、乗客全員が楽に呼吸できていたことを嬉しく思います」
鼻ぺちゃワンコの飛行機旅は、非常にリスクが高いので、できることなら避けたほうが良いものです。しかし、どうしても避けられない旅もあるでしょう。そんなときに親身になって助けようとする人がいるのは、本当にありがたいことですね。
h/t to JetBlue Flight Attendants Saved French Bulldog Who Couldn’t Breathe on Flight | Travel + Leisure
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