お留守番中の犬を(できるだけ)ハッピーにする10の方法

Tips
この記事をシェアする

英国のペット保険会社Animal Friends社によれば、飼い主が犬に留守番させる時間の平均は年間981時間ほどであり、犬が孤独に過ごすの時間は1日に3時間ほどだそう[1]。調査は英国のものですが、ペットのお留守番事情は日本でもそう大きくは変わりません。家族みんなが仕事や学校に行くご家庭では、ペットたちはより長い時間、孤独に耐えなければなりません。

孤独感やストレスを緩和し、できるだけお留守番時間をハッピーに過ごしてもらうためには、どうしたら良いのでしょうか。

普段からとにかく運動、ストレス発散

2590 1 thewoof

image by Julian King / Flickr

留守番時でもストレスに負けないようにするためには、定期的に運動をさせることがとても重要です。

普段からとにかく、お散歩や遊びで犬の生活を充実させてあげるようにしましょう。一緒にいる時間を充実させ、ひとりで過ごす数時間をなんとか乗り切ってもらうのです。

お留守番前に散歩や運動をすることは、もっとも効果の高い準備です。「疲れた犬は良い犬だ(A tired dog is a well-behaved dog)」なんていう言葉もありますが、疲れた犬は良きお留守番犬にもなるものです。ガンガンに攻める散歩や取ってこい遊びで楽しませた後は、「ゆったりしていてね」とお留守番をお願いしましょう。

普段からひとり過ごす練習をしておく

2590 2 thewoof

image by Mark Robinson / Flickr

普段は飼い主さんにひっついて離れない。部屋を出るだけで、扉をカリカリの大騒ぎ。そんなさびしんぼうのワンコさんなら、普段から「ひとりで落ち着いて過ごす練習」をしておくことも大切です。クレートを利用して、彼・彼女の目の届かないところに行く。落ち着いていることができたら褒めてあげ、時間をかけて’ひとりの時間’を伸ばしていく。ワンコの自立を促す練習で、お留守番の際のワンコの悲しさも、少し軽減できそうです。

安全安心に過ごせる環境をつくる

2590 3 thewoof

image by Kevin K / Flickr

ひとりでいるときに事故にあってしまったら、犬もあなたも不幸になってしまいます。お留守番犬が安全であるように、コンセントやコードを隠す、自由に過ごせる範囲を限定する、洗剤などの化学物質にアクセスできないようにする、食べ物を出しっぱなしにしないなど、普段から環境づくりにつとめましょう。お留守番時間によっても異なりますが、短い時間であればクレートやケージで過ごしてもらうことも検討しましょう。

また、心地よく過ごすことができるスペースを準備するのも、犬をハッピーにする方法のひとつです。犬が安心できるよう、外の騒音があまり聞こえない場所に、フカフカの犬用ベッド(あるいは安心できるクレートなど)を用意してあげましょう。飼い主さんが大好きなコのために、着倒したTシャツなどの匂いがついたものを置いてあげるのも良い考えです。

新鮮な水が飲めるように準備する


image by Krissy Venosdale / Flickr

お留守番中も愛犬が新鮮なお水を飲めるように準備しておきましょう。暑い時期、床暖房を使うとき、あるいは元気すぎるワンコやトイレがちゃんとできない犬には、水を複数用意してあげると良いでしょう。ウォーターボウルをひっくり返してしまったり、トイレに失敗してウンチをしてしまったりを考えると、予備を用意しておく方が安全です。

長時間楽しめるオモチャを準備する

2590 5 thewoof

image by philhearing / Flickr

長い時間を楽しく過ごしてもらえるように、インタラクティブなフードパズルやカミカミオモチャを用意しましょう。家具などを破壊する行為ではなく、舐めても噛んでも良いオモチャを用意することで、家に戻った時に犬を叱らずにすみます(これは犬もあなたも幸せでいられます)。

美味しくて一人遊びができるオモチャは、なかなかのお助けグッズ。ペーストやフードを入れることができるコングやカミカミができるデンタルオヤツなどに夢中になるワンコは少なくありません。新しいオモチャが好きなワンコなら、お留守番のタイミングでデビューさせるのも一考に値します。「お留守番も、悪くはないかも」と思ってくれれば良いのですが。

「オヤツ探し」も夢中になる遊び。犬が過ごす場所にオヤツを隠して、愛犬に探させます。オヤツ探しをする場合には、飼い主さんが一緒にいる時の事前の練習セッションを設けることが重要です。また、パズルおもちゃの利用もアリといえばアリですが、力のあるワンコなら壊してしまう危険もアリ。安全についての注意書きを読んでおくことを忘れずに。

犬は新しいオモチャが大好き。お留守番をしてくれる犬へのご褒美として、新たなオモチャを買ってあげることも、愛犬を幸せにするひとつの方法です。カミカミできるロープのおもちゃ、音の鳴るオモチャ、ぬいぐるみなど、安全面において問題のないものを可愛い愛犬にプレゼントしましょう。

テレビや音楽を流しっぱなし

テレビや音楽をつけっぱなしにして外出するという飼い主さんは少なくありません。普段と同じ音が流れていることで安心する犬は少なくないようです。

スコットランドにある動物保護団体Scottish SPCAとグラスゴー大学(University of Glasgow)が共同で行った調査によれば、クラシック音楽は犬を穏やかにする効果をもたらすのだそう。ホワイトノイズやネイチャーサウンド、クラシック音楽、DogTVなどを流すなどで試してみてください。

ただし、もし愛犬が深刻な分離不安に悩んでいるのなら、音を流しっぱなしにすることでは問題は解決しません。この場合は獣医師に相談するようにしてください。

お友達犬とのデートを企画

2590 6 thewoof

image by flowcomm / Flickr

ご近所にお友達犬がいるのなら、彼・彼女とのデートを設定してあげるのも良い方法です。お相手は、日頃から犬の状態を報告したり相談する隣人(友人)であり、愛犬が慣れている人間と犬であること。自分以外の緊急連絡先はもちろん、かかりつけの病院(獣医師)の連絡先を渡しておくことを忘れずに。はじめは短い時間から。そして、助け合いはお互いさまだということもお忘れなく。

プロの力を上手に活用

2590 7 thewoof

image by Maja Dumat / Flickr

犬の年齢、気質、体格、運動の必要性などによっては、プロのドッグウォーカーやトレーナーに世話を頼んだ方が良いかもしれません。週5日、1日8時間以上お留守番をさせる場合は、とりわけ中・大型犬については週に3日ほどプロにお願いした方が良いでしょう。

「犬の学校」や「ペットシッター」「ペットホテル」などを検討するのも良い方法です。トレーナーさんや他の犬と一緒に過ごすことで、犬は孤独を感じることなく運動や遊びを楽しむことができます。新しく委託先を探す場合は、事前のインタビューや内部見学、トライアルなどをお願いし、愛犬との相性を見極めましょう。

新しい動物家族を迎える

2590 8 thewoof

image by Soggydan Benenovitch / Flickr

成功すれば良い方法。でも、かなりハードルが高く、犬によっては逆効果にもなりうる究極とも言える方法です。兄弟姉妹がいると遊ぶことができて寂しくないのかも、と私たちは考えがちですが、寂しさの原因が「あなたがいないこと」にあるのなら、フカフカした兄弟姉妹では埋めることができないかもしれません。先住動物と新入りが馴染めないなどはよくある話。その場合はかえってストレスを与えることになってしまいます。寂しさを紛らわせることを目的として新しい動物を迎えようと考えるのなら、専門家のアドバイスを受け、時間をかけて検討してください。

番外編:生活スタイルに合った犬を選ぶ

もし、あなたが犬を家族として迎える準備としてこの記事を読んでいるのなら、まずは自分の生活スタイルを振り返ることをオススメします。犬種の特性として、孤独は絶対にイヤ!という犬もいます。一方で比較的、ひとりで過ごすのも平気という犬もいます。

自分の生活を振り返り、犬種の歴史と特性を学び、ブリーダーなどにも話を聞いて、出来るだけ生活スタイルに合わせられそうな犬を選びましょう。もし、お迎えしたあとで孤独に耐えられない犬だということがわかった場合は犬のようちえんやドッグウォーカーを雇うなどして、可能な限りひとりでいる時間を短くしてあげましょう。

Featured image creditLucas Gervilla/ Flickr

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌと暮らす > Tips > お留守番中の犬を(できるだけ)ハッピーにする10の方法

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ