人が犬を捨てる、可笑しくて愉快ならざる理由

社会
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イギリスの動物福祉慈善団体のドッグトラストは12日、人々が犬を放棄するときの理由のいくつかを明らかにしました。

また、10人に1人がクリスマスプレゼントとして犬を買ったり受け取ったりしたとことも、同時に発表されました。

「ベジタリアンじゃないから」

ドッグトラスト(Dog Trust)は昨年のクリスマス後の1ヶ月で、5分おきに3,596回もの「犬を飼えなくなった」という電話を受けたそうです。その理由の中にはこんなものがありました

  • タダの旅行が当たったけど、犬は連れていけない
  • 私はベジタリアンだけど、彼は常に肉を食べたがる
  • 彼はエネルギッシュすぎ。痩せてしまった
  • 思っていたより大きくなった
  • ビーグルについて知っていたら、飼わなかった
  • 抜け毛がひどくて、1日に1時間は掃除機をかけなきゃならない
  • 彼は常に私のことを見ている。食べてる時も
  • クリスマスのサプライズギフトとしてもらったけど、犬を飼う余裕はない
  • 彼女はあまりにもフレンドリー。散歩で出会うすべての犬と人間に挨拶したがる
  • パンティング(喘ぐこと)しすぎ
  • 洋服を着せようとすると嫌がる
  • 尻尾を振りすぎる
  • 家具に合わない
  • 一晩中、自分のベッドで寝る。てっきり一緒に寝てくれると思ってた

5人に一人が「かわいいアクセサリー」

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image by Vitaly Titov / Shutterstock

ドッグトラストはあわせて、2000人の飼い主を対象とした質問調査の結果も発表しました。

  • 20%の飼い主が、犬を買う前のリサーチにかけたのは2週間未満であると回答
  • 5人に1人が、犬を買ったのは単に彼らが「かわいいアクセサリーだから」と回答
  • 10人に1人は、クリスマスのギフトとして犬を買った、または受け取ったと回答
  • 70%が、犬を飼う際に発生する費用を大幅に過小評価していた

ドッグトラストは、飼い主が飼育できなくなった、または放棄された犬のために新しい家を見つけるなどの活動をする団体です。イギリス全土の20のリホームセンターを有するこの団体は、多くの犬を救ってきました。

連れてこられる犬の中には、飼い主に大切に育てられていた犬もいます。飼い主側の環境の変化などにより、どうしても飼育できなくなった事情があるケースもあるのです。しかし一方で、おもちゃを捨てるかのように犬を捨てる人もいます。そしてそれは、クリスマスの後に特に多いのです。昨年、同団体がクリスマス後の1週間で受けた電話は約1000件。うち、子犬に関するものは約200件ありました。

犬はクリスマスのためのものではない


RSPCAが発表したクリスマスパピーのウッディの動画。ウッディは汚くなると”オモチャのように”捨てられてしまう / RSPCA

犬をクリスマスプレゼントにするという習慣は、なぜだかなくなりません。これはイギリスだけの問題ではなく、日本でも少なからず存在するものです。これらが問題視され始めてからすでに何年も経過しているにも関わらず、”クリスマスプレゼントの犬”を繁殖し、売買する市場は活況を呈しています。11月にはイギリスで100匹以上の子犬の密輸が発覚するというショッキングなニュースもありました。

ドッグトラストの最高責任者バルダー氏はこう語っています。「このクリスマスは、私たちが掲げるスローガン’A dog is for life, not just for Christmas’に気づいてもらえることを本当に願っています」

「犬を迎えることを検討している人は、犬が本当に自分のライフスタイルに合っているかを十分に検討していただきたい。(じっくり検討することで)犬の一生を支えることのリアリティを、十分に認識できると思います」

Featured image credit dk tazunoki / Shutterstock

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